MORBID ART/MY DARKEST FURY/GOR MORGUL/BESTIALIZED

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"The Cult of Flesh"MORBID ART

メロディックデスメタル主体を謳う新進気鋭の日本のレーベル/ディストリビューター、Invasion of Solitude Records。そのオーナーのLord Nothingness氏は自身でいくつかの宅録プロジェクトを主宰しているのだが、そのうちの一つがこのMORBID ARTだ。本作は自身のレーベルからこの度リリースされたデビューアルバムとなる。ジメジメジリジリとした音色のギターと、随所でブラストを雪崩れさせるスラッシュビートで突っ走っていく、所謂スウェディッシュデスメタルのスタイルを標榜する音で、表面的には初期DISMEMBERやCARNAGE、UNCANNYなどを強く彷彿とさせる。しかしそれらのバンドにはない大胆なキャッチーさがGリフにあり、そこから醸しだされる独特のノリのよさが、このプロジェクトの個性となっていると思う。他のプロジェクトではメロディを前面に押し出しているがここではなし。そういえばギターソロもないし、随所でうっすらとウェット感が表出するのみとなっている。総じて耳に残る曲が揃っており、この手の音が好きな人は買って損はないのではないだろうか。今のところ販売はInvasion of Solitude Records直販のみの模様。

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"Hectic Existence"MY DARKEST FURY

一応メタル辞典ではメロデスくくりとなっている、ロシア産バンドの2作目のフルアルバム。しかし実際聴くとメロデスって感じでは全くないんですがwこれ、グルーブメタルというか、所謂メタルコアって奴では?クリーンヴォイスも随所で聴かれるし、飛んだり跳ねたりが似合いそうな感じでもあるし。守備範囲外だと言及が難しいな・・・そっちの本職の方に怒られる可能性もあるし。とりあえず、僕が知る限りの本チャンのメタルコアよりは、より本筋のメタルの色彩は濃いように思う。だから僕などもさほど違和感なく聴けるし楽しめている。ただ、馴染みの薄いスタイルなだけに、評価の軸をどこにおけばいいのか分からない。そっち方面の方がこの作品をどんな感じで評価するのかは、少し興味がある。

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"Heresy"GOR MORGUL

イタリアのデスメタルバンドの2作目のフルアルバム。レーベルではブラックメタル扱いになっているのだが、これはブラックか?!どう聴いてもデスメタルだと思うのだが。それはさておき、ドスの効いたグロウルと、硬質でスラッシーなGリフと、にわかに人間が叩いているとは思えない怒涛のブラストとスラッシュビートを交互に叩きだすドラムスを主体とした、壮絶にド迫力な音にただただ圧倒される。それでいて極めてキャッチーであるのが、このバンド一番の個性でありウリなのだろう。サビに類するパートが各曲に配置されており、ライブでは大盛り上がりになりそう。音は全く似てないにせよこのキャッチーさの意識はPOWERWOLFのようであり、昨今のエクストリームメタル系はこういう工夫が必須なのだろうね。アンダーグラウンド臭さはなく、デス/ブラックメタル好き相手であれば広く人に薦められるアルバムだ。

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"Termestella Cvltvs"BESTIALIZED

コロンビアのブラックメタルバンドの3作目。ここんところデスもブラックもガチムチの超重戦車みたいなのばかり聴きつづけてきたので、このアルバムのイントロの拙いポンコツギターには思わずほっこりとしてしまいましたよ。本編に入ったらちゃんとしちゃったのだけど。このバンド名からウォーブラック系を想像したが、そこまで激しい音ではなかった。ただ、南米らしい硬質でドライな音であることは間違いない。荒涼としたコード弾きのギターの壁にブラストビートというIMMORTALを彷彿とさせるスタイルながら、ユーロ系のようなウェット感や繊細な美しさは一切なし。南米ブラックメタルは馴染み薄いのだが、これに関しては悪くないなと思いました。