JUNTESS/EVIL BORN/DALKHU/CONCEIVED BY HATE/COMATOSE/MANIPULATED

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"Under the Red Moon"JUNTESS

90年前後にかけて、東京にて活動した昭和メタルコアバンド、JUNTESSの唯一のフルアルバムがこの度再発。以前はCDのみでのリリースだったが、今回の再発はLPのみ。おいおいおい…とも思うのだが、後に残すことを考えたらこれからはLPのほうがいいのかもね。CDは近年とにかく欠点が浮き彫りになってきてるので…。輪郭の明確な楽曲と、メタルプレイヤーとしても相当な技量のあるギター氏のソロプレイが非常に印象的なサウンドで、POISON ARTSやGASTUNKといった一連の昭和メタルコアと言われるバンドが好きであれば、これも文句なしに買い。ギターリフはギター氏が現在在籍しているHAZARD同様、硬質なコードの壁で埋めつくすタイプで、その辺はPOISON ARTSあたりとは大きく異なるか。

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"Throne of Insanity"EVIL REBORN

ベネズエラ産5人組デスメタルバンドのデビューアルバム。基本はアメリカ系の音だが、リズミックかつグルーヴィにぐるぐるする場面と、スラッシーにツタツタと突っ走る場面を交互に繰り返す。ブラストはないわけではないが出番は非常に少ない。正直心に強くひっかかるフレーズがそうあるわけでもないし、ぶっちゃけ地味なのだけど、それでも捨て置けないのは、ライブでは映えそうな気がするから。まあベネズエラのバンドですからライブ見る機会があるとは思えないんですけどw泥臭さは少ないので、デスメタルの中でもそういう方が好みの人にはいいかもね。

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"Descend...Into Nothingness"DALKHU

スロヴェニア産コンビ編成ブラックメタルバンドの2作目のアルバム。まず耳を惹くのが、デスメタルと解釈すべきか迷うほどに重厚な音像だ。このブ厚さは、ARES KINGDOMを彷彿とさせる。あと、なんとなくノルウェーHADESとかも思い出したね。そうした上で、もの悲しい旋律でもって、荒涼とした音世界が厳かに響き渡る。ファストビートやブラストビートの場面もなくはないのだが、決してそれらにただ頼ることなく、じっくり丁寧に紡がれていく。これぞ本物の芸術品だ。確かにバーっと爆発して、あー楽しかったで終わる明快な嗜好品も良いのだけど、たまにはこういうじっくり対峙出来るものにも目を向けないとね。こういうのが少なくないから、ブラックメタルって底知れない。これは末永く愛聴していく一枚になりそう。

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"Death & Beyond"CONCEIVED BY HATE

エルサルバドル産5人組バンドの2作目のフルアルバム。これが結構解釈に困る音をやってる。スウェディッシュ系デスメタルか?スラッシュメタルか?ギターの音作りや楽曲の大枠はスウェデスっぽいのだが、ギターのリフとドラムが結構スラッシュノリ。ということはDESULTORYみたいなやつか?うーん、あれともまた違う感じで…。ただ、やってる当人達のマインドとしては、多分スウェデス寄りなんじゃないかなあと、なんとなく推測してみたり。成分で表すなら、スウェデス6:スラッシュ4くらいか。ただ、スウェデスメイニアのお眼鏡にかなうものかどうかは知りませんよ。その要素のさじ加減はちょっとユニークなんだけど、完成度的にはまだまだかなぁ…と。モダンメタルめな音像へ切り替わる展開もあったりするので、単にバンドとしてブレがあるだけかも。こういうのはメタル馬鹿をどれだけ突き詰められるかが勝敗の分かれ目ですので。

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"The Ultimate Revenge"COMATOSE

フィリピン産デスメタルバンドのデビューアルバム。まず、懐かしいバンドのロングスリーブシャツが燦然と輝くメンバー写真に目が行く。ASPHYX!NOCTURNUS!BENEDICTION!音の方もそこから湧き上がる期待を裏切ることのないものを聴かせてくれる。ただ、それらのバンドに似てるというわけではなく、その時代を強烈に思い出させるという意味でなんだけど。あちらこちらで詰まりを起こしてるかのような唐突な曲展開を繰り返す、とっても流れが悪くもっさりとした音!ブルデス前夜のREPULSEレコードあたりでこういうのが多く生息していたような気がしますよ。しかもスタイルのみならず、あの当時のそうしたバンド群の禍々しさと怪しさをそのまま現在に蘇らせてるのが凄い。本当にこれ、最近のバンドなのか。メンバー実はアラフィフとじゃないのか。思うに、オールドスクールデスメタルをメンバー一同相当聴き込んでるのだろう。NWOBHM、80年代メタル、スラッシュメタルに続いて、こういうのもいよいよビンテージの時代となってきたのだ。そういう意味では現在最先端を行くバンドかもしれない…ホントかw

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"Ecstasy"MANIPULATION

ポーランド産5人組デスメタルバンドの3作目のフルアルバム。エフェクトとグルーヴ、リズミックなビートをふんだんに盛り込んだモダンめな音で、その辺は正直僕にとっての苦手科目なベクトル。しかし本作に関しては特段アクを感じることもなくかぶりつきで楽しんでしまった。それはファストやブラストビートの場面が多いというのもあるし、またそのスピード感をむやみに分断することなく、なだらかで気持ちの良い曲作りがなされているからだろう。なにより毎度のありきたりの表現になるが、すこぶるキャッチーだ。ぶっちゃけ、あまりマニアックな志向ではなく、ポピュラリティに目標を定めているバンドだと思う。VADERとかBEHEMOTHとか出してるお国柄だしねー。音質とか演奏面は全く申し分なし。総合的にかなりの高品質盤。