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EVIL ARMY/BARBATOS

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"Command,Attack and Destroy"EVIL ARMY

メンフィスにて活動をしているトリオの、過去のEP収録トラックをまとめた編集盤。ギター/ヴォーカルのRob Evilの投獄歴や、過去のベーシストが2人既にこの世にいなかったりと、中々の不穏さを感じさせるバンドであるが、音の方もそんなイメージに違わぬスリル感を発散している。表面的には曲によってハードコアパンク要素があるので、クロスオーバーに分類すべきか悩むところなのだが、中身はやっぱり髄までメタルでしょう!でなければBATHORYの"The Reaper"とかこんな本家以上に格好よくキメられないし、"I,Commander"みたいなクラシックスの風格すら漂わせる曲は書けないもの。音もフレーズもキレッキレのギターもさることながら、やっぱりこのバンドは殺気立ったヴォーカルが要。そしてその2つを担ってるRob Evilが、やっぱこのバンドにおける要のポジションなんだろうなーとも思う。こう言っちゃなんだけど、やっぱメタルやロックは、リアルなワルさが格好良さに結びつくところがあるよ。セイムタイトルのデビューフルアルバムも必聴ものの素晴らしさです。

 

 

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"Straight Metal War"BARBATOS

このバンドは日本のブラックスラッシュメタルバンド、ABIGAILのリーダー、ヤスユキ氏のサイドプロジェクトであり、本作で5作目のフルアルバムとなるそうだ。ABIGAILはデビューアルバムをよく聴いたが、それ以外は知らない。このバンドも今回このアルバムで初めて聴くこととなった。所謂メタルパンクのカテゴリーに入る音だと思う。アップテンポながらも弛緩したドラムが、パンクの部分を主張している。このバンドの聴きどころはその上に乗っかっているギターで、ABIGAILでもキレッキレの刻みを聴かせるJERO氏に加え、最近一部で話題沸騰のパワーメタルバンド、SIGNIFICANT POINTの竹内氏が、色気のある泣きを発散しまくっている。ヴォーカルもそれに呼応するかのように、刺々しいダミ声シャウトのみならず、うらぶれた感じのクリーンヴォイスでも歌っている。曲調もパンキッシュな曲のみならず、まるで90年代前後のジャパメタを思わせる曲の存在が際立っている。他のメタルパンク系同様、ルーズな匂いの強い音なので、その辺で好き嫌い分かれる気がする。個人的には、面白いとは思ったけど。

僕は今年、ロックに一切の投資をしないと決めてたんですよ。もちろんメタルもロックの一派ですからそれに含めて。ちょっとメタルとかグラインドコアとかへの依存が酷くて、生活に影響すら出てたので。去年末までに注文したものは今年に入ってからもちらほら届いてるんですが、それ以外はもうなしにしなければと。

そんなロック依存を少しでも正したいってのもあって、昨日サテライトヤングというSynthwaveグループのライブを観に、上京してきたんですよ。そしたらいつの間にか、ディスクユニオンの大きい袋を抱えててですね…

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ちくしょう!だいなしにしやがった!お前はいつもそうだ。

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このCDはお前の人生そのものだ。お前はいつも失敗ばかりだ。

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お前はいろんな誓いを立てるが、ひとつも達成できない

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誰もお前を愛さない。

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あーもうなしなし。今年ロックに金出さないとかなし!

3月の熊谷のラフィンも見に行くかー。

BURZUM/WATAIN

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"Burzum/Aske"BURZUM

BURZUM衝撃のデビュー作に、EP"Aske"を加えたCD。所謂プリミティブブラックメタルのスタイルは、実はこの1992年リリースのアルバムの時点で、既に完成されていたのではないかと思う。そしてこのアルバムが凄いのはそれだけではなく、確固とした芸術的美意識でもって、闇の深淵と狂気を見事に描き出しているところだ。ルーツには明らかにBATHORYとCELTIC FROSTがあれど、それらのコピーには決して陥っていない。これをちゃんと聴いてしまうと、以降のDARKTHRONEもGORGOROTHもEMPERORもどこか子供だましにすら聞こえてしまう。BURZUMというと主宰者のVarg Vikernesの教会放火や人殺しのイメージがあまりに強いが、少なくとも人を殺す前の作品、その中でも本作と次作"Det som engang var"はメタル史に爪痕を残して然るほど、純粋に芸術として類稀な才覚を発散している。Vikernesがもし殺しに手を染めることなく純粋に芸術家としてキャリアを進めていたらどうなっていたか…いや、でも投獄前に完成していた3作目がショッパすぎたから、どのみち早々に才能は枯渇していたかもしれんね。何にせよ、本作と次作は、ブラックメタルに興味があるなら真っ先に聴いておいたほうがいいですよ。

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"Satanic Deathnoise from the Beyond"WATAIN

1349といいこのバンドといい、人気バンドがこうして過去作をまとめて廉価で提供してくれるのは本当にありがたい。最新作を除いた過去4作を、ほぼ1作分の価格(Amazonマケプレ調べ)で聞けてしまうスグレモノ。DARK FUNERALを彷彿とさせるファストブラックの1st、初期MAYHEM等への憧憬を露わにし、あの時代のミステリアスな雰囲気を体現した2nd、MERCYFUL FATEやDEATH SSなどを思わせる妖しい甘美さを取り入れ始めた3rd、全体的に著しく洗練され、エクストリームメタルとしてのポピュラリティを獲得した4th(特にラスト曲"Waters of Ain"は圧巻!!)と、全作余さず耳が離せない。初期作ほどかなり強烈なブラストを連発はするけど、後期にいくほどブルータルとは縁遠くなるので、MARDUKみたいなのはちょっと・・・という人でも安心して楽しめるだろう。とてもいいね。

久々のブックオフめぐり

色々落ち込むことも多くて、気晴らしの必要を感じてたところに、ブックオフの業績悪化のニュース。

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各店舗、営業時間の短縮や店舗リニューアルを発表してきてるんで、そろそろ今後分からねぇかな?と思い、久々に地元の店舗を一通り回ってみた。その成果が以下のとおり。

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"Killing Technology"VOIVOD
"The First Years of Piracy"RUNNING WILD
"Heart of Darkness"GRAVE DIGGER
"Closer to Heaven"FM
"Twilight of Olympus"SYMPHONY X

いきなりVOIVODのこれを拾えて心中ガッツポーズ。RUNNING WILDは旧譜が軒並み手に入れられなくなってるのでベスト盤でも押さえておいたほうがいいでしょう。あとは適当な趣味です。

CYCLONE TEMPLE/ATTACK

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◆"I hate therefore I am"CYCLONE TEMPLE

隠れた超名盤とは昔から聴いていたけれど、まさかここまで凄いとは。イリノイを拠点に活動していた4人組で、うち3人は元ZNOWHITEのメンバー。簡単に言ってしまえばメタリカ系なのだが、とにかくメロディとドラマ性の濃度がハンパではない。ヴォーカルはヘッドフィールド系ではなく、MANOWARのエリック・アダムスに近いハイトーンで力強く歌い上げられるタイプなので、歌メロも相応の幅広さがある。その歌とギターフレーズの印象深さといったら!重厚感溢れる音像も(メタリカ譲りながら)とことんしびれる。メタリカ以外で既存のバンドに例えるとしたら…3rdまでのOUTRAGE+ONSLAUGHTの3rdってところ?もしくは、METALLICAっぽくしたPOLTERGEISTの4thというか…。あとはMETAL CHURCH、PARADOX、HEATHEN、FORTEといったスラッシュ/パワーメタルが好きな人であれば、まず気に入るはず。凄いよ!!

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◆"Danger ini the Air"ATTACK

実はまだ存命しているジャーマンメタルカルト、ATTACKのデビューアルバム。ATTACKといえばJUDAS PRIESTやIRON MAIDENからの影響を色濃く感じさせるパワーメタルが身上であるが、このアルバム聴いてびっくり!キーボードがキラキラと舞い踊るプログレハード寄りの音だったんですねぇ。少なくともこの時点ではPRIESTとかMAIDENとかの影響は見られません。確かに主宰のRicky Van Helden氏は元々プログレからの影響も強かったげな話があったけど、なるほど納得。それにしても、このアルバム…いいよ!!俺好きだなあ。少なくともパワーメタル路線の過渡期となる次作よりも断然聴ける。もう今はまた入手しにくくなっているでしょうけど、ATTACKファンは今作も是非是非押さえましょう。きっと損はないので。

RAZOR

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◆"Violent Restitution" RAZOR

スラッシュメタルは、かなり奥の深いジャンルである。所謂アメリカのビッグ4(METALLICAMEGADETHANTHRAX、SLAYER)、ドイツのビッグ3(KREATOR、SODOM、DESTRUCTION)の下には、まともに日を浴びることもかなわなかった無数のバンド群の爪痕がある。しかしビッグ3はともかく、ビッグ4の中で、これぞスラッシュメタル!と言えるバンドって、実はSLAYERだけではないだろうか。なのでそうした主要バンドに物足りなさを感じる方は、是非とも色々調べてスラッシュメタルを探求して頂きたいのだが、これぞスラッシュメタル!なバンドとして、是非とも聴いてもらいたいバンドが、このRAZORである。

バンド名どおり、まさしくカミソリとしか形容のしようがないギターの刻みが最大の魅力のバンドである。それのみならず、曲がどれを取っても本当に格好いい。まさしくセンスの塊と言えるだろう。演奏力も一流の領域なので、初期スラッシュメタルにありがちだった演奏の乱雑さを危惧する方でも安心。そんなRAZORのアルバムの中でも一押ししたいのが、この"Violent Restitution"だ。冒頭の名インスト"The Marshall Arts"からもう絶品の格好良さだし、個人的に名曲だと思ってる"Eve of the Storm"も収録されている。スローテンポとかミッドテンポとかの小細工はなし。全曲全力疾走!それがスラッシュメタルってもんです。最近Relapseってレーベルよりリマスタリング盤が再発されたので、こちらを買いましょう。安いですし、旧盤は音量が非常に小さいかったのです。

ANCIENT/ENSLAVED/FALLEN CHRIST

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◆"Det Glemte Riket"ANCIENT

名EP"Trolltaar"に、アルバムデビュー前のEP"Det glemte riket"や未発表曲を加えたコンピレーション盤。何はさておき"Trolltaar"収録曲の美しさとカッコ良さといったら筆舌に尽くしがたい。にも関わらず、追加曲でぶった切られてるのはさあ…"Trolltaar"が今やレア化しているだけに、配慮が欲しかった。まあ、Rか何かで編集して作ればいいって言われれば確かにそうなんだけど。"Det glemte riket"EP収録曲は、アルバムとは別テイク。特にGソロで倍くらいの手数を詰め込んでいる"Huldradans"は、ファンなら必聴だと思う。ラストのBLACK SABBATHカバー"Sweet Leaf"も驚くほどキマってる。初期ANCIENTってどうもショボいイメージが否めないのだけど、このコンピレーションは彼らの正当な実力を示し、そうしたものを払拭出来る内容だと思う。初めてANCIENT聴く方は、ここからでもいいかもね。

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◆"Eld"ENSLAVED

前作でもってTrymがEMPERORに持っていかれた影響は、はっきりと音に現れている。新ドラマーも充分実力派ではあるものの、あの強靭なブラストの轟きは、もうここにはない。しかし総合的な内容は、それを補ってもまだ余るものに仕上がっている。とにかく以前よりも断然キャッチーになっているのが、とても好感が持てる。いい意味でエゴイスティックなムードが減退し、スラッシュメタル要素の強いブラック/ヴァイキングメタルとしてのカッコ良さがストレートに伝わるようになった。次作からはプログレ要素が加味されていくようなので、こうしたアルバムをその前に残してくれたのは、今となってはありがたい。

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◆"Abduction Ritual"FALLEN CHRIST

USサタニックデスメタルの1996年にリリースされた唯一のアルバム。とにかく怒涛のツーバスとブラストを叩きだすドラムに圧倒される。当時ここまで速いブラスト聴かせるバンドはいなかったんじゃないかな。このドラムは後にIMMOLATIONに移籍するのだけど、そうしたムードを先取りしている点も見逃せない。しかしその辺の影響なのか、曲がやたら短い(笑)。1曲1曲の濃度は高いし、そんなショートカットなデスメタルが次々バンバンと22曲立て続けに襲い掛かってくるインパクトは中々のものなんだけど、やっぱ音楽ってのは尺がある程度取られていないと落ち着いて聴けないね。昔のUSデスメタルが好きな方は一聴の価値はあると思う。1枚で終わらせるにはちょっと勿体無かったバンドかな。