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SATELLITE YOUNG/AWAKED

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”Satellite Young”SATELLITE YOUNG

Synthwave方面から台頭し、今やシーンの枠に囚われない活躍を見せるSATELLITE YOUNGの待望のデビューアルバム。僕は電子音楽に関しては全くの素人なので、音についてここで深く突っ込むことは避けたいのだが、素人なりに聴いてて思ったのは、コンセプトの部分は、やはりヴォーカルの草野絵美嬢が率先してるのだろう。年少の頃からアイドル歌謡等の古い日本のポップスに親しみ、一方でリポーター、フォトグラファー、実業家と様々な分野で「今」の最先端を歩んできた人生経験により培われただろうユニークな皮膚感覚が、歌詞に大きく反映されているように思う。これはSNS世代云々だけでは決して片付けられない。ジャンルとしてはあくまでアイドル歌謡なのに、古臭さ、焼き直し感がまるでないのは、自己表現として並ならぬ自信が、音から漲ってるからだと思う。

思えば昔のアイドル歌謡って、センセイが作ってくださったお仕着せの曲と歌詞を、アイドルが指導を受けながら歌うのが基本スタイルだったのだから、それを独立のユニットで真剣にやるとなれば、本質から全く違うものになるのは当然。そうしたユニットとして、彼らの新しさがあるのだろう。懐かしいのに刺激的。過去のスタイルなのに目は未来へ向いている。そんな彼らは今後どのような評価を受けていくか?目が離せない。

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”エレジー”AWAKED

日本のスラッシュメタルバンドの2作目。察するに元々はPANTERAとかMACHINE HEADとか、ああいう志向からスタートしたのではないか。なんとなくそんな懐かしいムードが漂っている。しかし速い曲が多いので、ヘヴィグルーヴ系が苦手な人もそんなに気にすることはない。そのスラッシュやヘヴィグルーヴ要素の他、パワーメタル、ハードコア、プログレなど雑多な要素を内包しつつも丹念に消化されており、彼ら独自のアグレッシヴなメタルを作り上げていると思う。ヴォーカルがパワーと上手さを兼ね備えておりかなり強力なのだが、元SUNS OWLだそうで…納得。大変充実したいぶし銀アルバムなので、旧世代バンドに抵抗がなければ聴いてまず損はない。OUTRAGEとか、パワーメタルだとMANIFEST DESTINYとか好きな人ならきっと気に入るだろう。

 

THUNDERSTEEL/EXPLOITED

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”Thundersteel"THUNDERSTEEL

このバンド名にこのジャケットだけで、もうパワーメタルファンは垂涎モノだろう。内容もそんな期待をまずは裏切らない。音の方向性は紛れもなくRIOT”Thundersteel”タイプだが、ドイツのバンドらしい男臭さも兼ね備えている。曲はまずまずの格好良さだが、何と言っても吠えるように歌うヴォーカルがメチャクチャ格好いい!!これは中々比較対象が思い浮かばない個性となっており、きっとこのバンド最大の武器でもあっただろう。パワーメタルファンならば聴いて損はない一枚ではあるのだが、惜しいのが…ミックスがまずい。誰もがヴォーカルが引っ込み気味なのに大きな不満を覚えるだろうし、良く効くとギターソロもバッキングに埋もれがちだ。この辺ちゃんとしていれば、ビシっと貫徹した作品に仕上がっていただろうに…とても惜しい。こういうものこそ、リマスタリング再発してほしいね。

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”1980-1983” THE EXPLOITED

ブリティッシュハードコアの重鎮、THE EXPLOITEDの初期3作+シングル集をパックしたお得な廉価ボックス。あまりに有名なフレーズ”Punks Not Dead”をタイトルに冠した1stアルバムは正直僕みたいな半端ものにはあまり響いてこないのだが、2作目からは様相が変わってくる。EXPLOITEDの特徴といえばやはりメタル要素だとも思うのだが、2作目で早くも導入、3作目で彼ら特有のあのリフのセンスが確立されるのだ。この辺でハマれると、以降の作品もズブズブなので、このボックスにハマれた人は是非アルバム集めてみよう。近年こそ新規のアルバムも止まってしまっているが、2000年以降までコンスタントに良いアルバムを出し続けてきた彼らは、もっと評価されてもいいと思う。日本だとイマイチ人気ない気がするんだけどね。

WYRMS

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”Morcar Satoric"WYRMS

フランス産ブラックメタルバンドの2作目だそうで。自分の知ってるバンドを用いて形容すると、KVIST+WINDIRって感じの、メランコリックかつ強靭な演奏の疾走ブラックメタルを聴かせてくれる。ジャケットどおりの、悲しくも誇り高さを感じさせる音だ。何はさておいても、とにかく楽曲、演奏共にクオリティが非常に高く、それだけで多くの人にとって愛聴盤になりえるだろう。にも関わらず本作プレス枚数かなり少ないそうで、これだけのものが地下でくすぶってるのはもったいない。手に入れられた人は、大事に聴いていけよ!

ここしばらく、誰が読んでるのかわからないCD感想文を書き連ねてきたけど

そうしてきた理由は、誰にも入り込みようのない、僕だけの「音楽の城」を築き上げたいと思ってきたから。誰かの共感を誘うように書いてないはずだし、本当、自分なりに感じたことを塊にして吐き出して、それを壁や柱のように形作って、城を築きあげるようにしてここまで書いてきたつもりだ。

これまで、僕には音楽方面との長年の柵があった。最初こそ純粋な同好の士とのつながりだったのが、色々あって歳を経るごとに嫌なこと、厄介なことが増えてきて、ある時より楽しく付き合えなくなってきたように思う。そんなもんさっさと縁切っちゃえばよかったのだが、それが出来なかったのは、他人や他人の価値観の中にいないと、音楽を楽しめない気になってたから。実際「家に閉じこもってライブに来ないオタク野郎が…」みたいな物言いが幅を効かせやすい世界だったし。まあ洗脳っちゃー洗脳だね。

ある時より「一人ぼっちで音楽を楽しむことは悪いことなのか?」と真剣に考えるようになった。そしてここに来て、ようやく「いや、悪いわけがない。文句も言わせない」と胸を張れるだけの理屈を自分の中に築き上げることが出来た。これでオタク野郎がと突っかかってくる輩にも、堂々と反論出来る。そんな機会が今後あるかは分からないけど。

そして、これを機に、柵も完全に断つことにした。もうあのへんの人達と交流を図ることもないでしょう。まあもしどこかでうっかりバッタリ行き会ったら、挨拶くらいはしなきゃいけないだろうけど…

今後も、より素敵な自分の城を築き上げるべく、このblogの更新は地味に頑張っていこうと思います。

CYNIC

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"Uroboric Forms - The Complete Demo Recordings"CYNIC

数年前のあの素晴らしい来日公演の直後、残念ながら再度の解散をしてしまったCYNIC。現在新たな作品は望めないわけだが、そんな中、"Focus"以前のデモ大全集という、とびきりの贈り物がファンに届けられた。1991年のデモより1990年、1989年、1988年…と遡っていき、最後に1991年に録音されたオーディション用テープに立ち戻るという構成になっているが、まず驚かされるのが、"Focus"に収録される"Uroboric Forms"と"The Eagle Nature"の2曲の原型は、既に1991年に出来上がっていたということ。そしてそれ以前はびっくりするほどに正統派スラッシュメタルだったということだ。とはいえ、1990年の段階ではそれなりに起伏はあるんだけど、そこから更に遡ると、まるでPOSSESSEDのようだ。そこら辺はまあ、さすが10代の若者だねぇ…と微笑ましい限りなのだけど、そこからたった3年で、世界を震撼させKING CRIMSON人脈まで食い込むあの音のレベル間近までたどり着いていることに、彼らの驚異性がある。要するに、最初から天才ってわけじゃなかったと。その辺はフロリダという(当時は)豊かな土地柄かもねぇ。ガレージで24時間いつでも練習出来たりね(ガレージバンドなんて言葉があるけど、これメチャクチャ贅沢な環境なんだよ!!)。勿論、Sean ReinertとPaul MasvidalのDEATH"Human"への参加も、才能の開花への大きな刺激になっただろう。そんな彼らの変遷に興味がある人なら、これは絶対に聴いておかねばならない。色々と震えますよ。

VON/BESTIAL WARLUST

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"Satanic Blood"VON

アメリカのカルトブラックメタルバンド、VONのコンピレーション盤。各トラックの初出など詳しいことがよくわからないのだが、大本はデモテープであったことが一発で分かる音質の劣悪さである。1つもしくは2つのリフと、単調極まりないツタツタツービートで延々と突っ走る、ミニマルなブラックメタル…とでも表現出来るだろうか。これにもうちょっと起伏を持たせると、DARKTHRONEの3rdみたいになりそう。ただ、ミニマルといってもギターソロが入るんで、その辺でミニマルに徹せてはいないかなーという気も。このバンドのキモは、ヴォーカルかもですね。単調で怪しいバッキングの上を呪術的な咆哮やら呻きやらが延々と載っかってて、怪しさは中々。もしかしたらMAYHEMあたりもここから影響受けたのかもね。面白いっちゃー面白いんだけど、これ何回も聴く気になれるかといえば…一発芸ものかねぇ。1992年という時期を考慮しても、この頃BURZUMの1stが出てるわけですし、そちらの方が遥かに魅力を感じる。個人的には、SARCOFAGOなどとは違って、あまり持ち上げる気にならない一枚。

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”Vengeance War 'till Death”BESTIAL WARLUST

私的ウォーブラックメタル最高峰が、ついにHells Headbangersよりリイシュー!!このバンドは元レーベルModern Invationが他所に手放さす細々とリプレスを繰り返し流通させていた印象があるのですが、ここんところ見かけない状況が続いてたので、密かなブームに湧いてるウォーブラックメタルのファンにとっては、待望の再発と言えましょう。地響きのようなファストビートの中繰り広げられる阿鼻叫喚の音像は、まさしくウォーブラックと称するにふさわしいもの。死にもの狂い感満点です666!バンド名からしてBATHORYの”Bestial Lust”から取っていじったものを冠してるわけですが、音の方もBATHORYの延長と捉えるのが正しいでしょう。”Under the Sign of Blackmark"にガソリンぶっかけて火をつけると、こんな感じになるんだと思います。これを格好いいと惚れ込むか、ゴミと切り捨てるか、好き嫌いははっきり分かれる音かと思いますが、僕は勿論超大好きです。初心者は直に続けて再発になる予定の2ndアルバム”Blood & Valour”から入ったほうがいいかもね。こちらのほうが演奏まとまってるので。

EXOTO/KREATOR

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"Carnival of Souls"EXOTO

知る人ぞ知るベルギー産デスメタルの名バンドのデビューアルバムが、ついに再発された。このバンドはEPの時点で、日本でも某バンド兼ディストリビューターが大プッシュ。やがて姿を表したこのデビューアルバムも、その充実した内容に思わず唸ったものだ。このバンドは、とにかく緩急巧みな楽曲が素晴らしい。しかもそれを、プログレメタル的な方法論に頼らず、あくまでユーロデスの範疇で実現しているところに、このバンドのある種のプライドを感じる。中でもスローからファストへと美しいフレーズで疾走していく"After Death"は出色の出来だと思う。今回の再発はリマスタリングが施されており、このバンドの本来の持ち味でもある音像の生々しさが若干抑えられている気もするが、それゆえにききやすくなってる感もある。ボーナストラックとして、2ndアルバム"A Thousand Dreams Ago"制作前のデモが収録されているが、これがまた凄まじいクオリティ。本当、もうちょっと報われても良かったバンドだと思いますよ。ブックレットやバックインレイは元盤のものをかなり精巧に復刻。至れりつくせりの素晴らしい再発です。

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"Endless Pain"KREATOR

ジャーマンスラッシュメタルゴッド、KREATORの記念すべきデビューアルバム。この時点ではまだツタツタスパスパのノリは見られず、VENOM直系のドコドコのノリでシャカリキに疾走する。ほんのちょっとジャーマンスピードメタルの香りもするようなしないような。ミレやヴェンターのヴォーカルはこの時点でもうキレまくってるし、ヴァイオレントであることは間違いないのだけど、古典的メタルの面影が色濃く出ていることもあってか、全編とおしてかなり聞きやすい。演奏面はさすがに青さが目立つものの、それでもジャーマンビッグ3のデビュー作の中では一番上手い。何せ次作がスラッシュメタル史上最高傑作であるために、今作はどうにも影に隠れがちですが、後回しでもいいので一聴の価値は十分あると思います。