更新一時休止のお知らせ

まあ、こちらを楽しみに読んでおられてる方ははたしてどれだけいるのかって気もしますが・・・

当blog、一時休止します。期間としてはひとまず3ヶ月。なので、2~4月ですね。5月になったら、検討の後更新再開するか否かを決めます。休止期間は延びるかもしれない。メタル語りが恋しくなって速攻再開するかもしれない(笑)。まあ僕の性格なので、永遠に休止ということはないでしょう。

更新休止の理由は、第一に、ぶっちゃけ歳が歳なんで・・・時間費やすことを整理しなければならないからです。メタルをアルバム単位でガチンコで対峙してる人ならば分かってもらえるかと思うのですが・・・ロック/メタル鑑賞って、とにかく時間食います。一枚40分のアルバム3枚聴けば二時間ですよ。映画とかアニメとかじゃ2時間ものなんて絶対途中で寝るのに、音楽にはそれだけの集中力が発揮できるって我ながら凄いよなぁ。でもそのリソースを、今後はまだ映画やアニメの鑑賞に割り振りたいです。

第二に、そもそもこのblogは一種の自分の心のリハビリ目当てに作ったもので、その目的は達成できた感があるからです。以降、ちょいと自分語りも含みますので、お付き合いいただける方だけお読みください。再開の暁には、消します。

このblogを綴っていく過程で僕が目指したのは、「ロックやメタルを一人だけで楽しみ、その様子を綴っていくこと」です。だから共通認識に訴えるような文言は極力避け、本当に僕なりのとらえかたで綴ってきました。何をそんな大したことない・・・と思う洋楽ロック素人のあなた!!この世界はちょっと深く入り込むと、あるんですよ・・・「ぼっちで聴いてる奴は情けない」という暗黙の共通認識が。ロック好きはつながりあうべきだ。つながりあうのはいいことに決まってる、という強迫概念が。

古くは「LED ZEPPELIN聴いてない奴はロックを分かってない」「BLACK SABBATHを聴いてない奴はメタルを分かってない」という物言いが圧力として堂々と通用しました。その時点で、ロックリスナーは他者とのつながりが暗黙のうちに強いられてるわけですよ。これがエスカレートすると「自分の部屋で高いステレオに顔突き合わせてロック聴いてるのはキモイ。ライブに来てこそロックの真髄」となり、かつての国産の駆け出しのバンドなどはこの思想を振り回して聴衆を煽り、ライブの集客に努めてました。最近は見ないけどね。でもフジロックに代表される日本のロックフェスの盛況などは、未だにそうした思想の集大成だとも、なんとなく思いません?

これがいつしか自分個人のドグマとなり、僕の音楽鑑賞に関する一挙一動をがんじがらめにしていきました。若い頃はこういうのに逆らう術はなかったです。そもそも徒党組んだ怖いのも沢山いましたし、しかしドグマにとらわれた僕は、そういう人の物言いからも逃れることが出来なかった。元々内向的な人間なのに、無理やり他人の集まりの中に割り行っていくしかなかった。そしてコミュニティに埋没することによって、音楽に対して自分の世界の自由な解釈も許されなくなった。いいようにおもちゃにされたことも沢山あった。このドグマが僕の精神のあらゆる領域に硬直化を招き、心が悲鳴をあげ、音楽界隈でも、音楽とは関係のない日常生活でも差し障りすらも招くようになりました。

やがて僕も誰も彼も歳を食い、コミュニティが溶解した時点で、一端目が覚めました。しかしドグマの打破にまでは至らなかった。そこで、自分個人の世界で音楽を聴いていくことが間違っていないことを自分に対して証明するため、このblogを書き始めました。目的は達成できたと思います。もう既存の音楽CD一つ聴くのに、他人は必要ない。ライブは基本行かない。バンド連中のライブ収益なんて知ったことではない。漫画の漫画村問題と違い、それで音楽が崩壊するようならそもそものあり方の問題だ。僕にとって、自分の部屋で再生する音が、全てだ。

・・・といいつつ、まあ興味のあるライブは今後も行くんだけども。でも変な義務感で足運ぶのはもう終わりです。

そしてこれからは強迫概念で音楽に時間を費やさなくなった分、人生の本分に目を向けて行かないと。音楽鑑賞という受動だけで人生終わらないようにしたいです。

そんなわけで、当分さいなら。

 

 

DISCHARGE

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"Grave New World"DISCHARGE

80年代初めに世界を震撼させたハードコアパンクも、歳を経るごとに進化、拡散がどんどん進み、変わらないバンドはどんどん苦境に追いやられていったように思う。ハードコアパンクの始祖であり帝王であるDISCHARGEも例外ではなく、2作目のフルアルバムにして早くも新境地を余儀なくされた。彼らが選んだ道は、なんとヘヴィメタルへの転向である。これまで血を吐くような怒号を轟かせていたヴォーカルは、オジー・オズボーンかキングダイアモンドのようなねちっこいハイトーンヴォーカルに変わり、楽曲のベクトルもBLACK SABBATHやオジーソロを思わせるものへとシフトした。急激な変化ではあるがしかし、その作りは本格的だ。何より、元来のDISCHARGEらしさと新たなメタル要素のバランスが絶妙。ヴォーカルはメロディレスながらしっかりと歌い、一方で元来のアジテーションと漆黒の世界観をどうにかして保とうという意思が感じ取れる。当時の世間は空前のヘヴィメタルブーム。本作はDISCHARGEが放つ第二の衝撃として、歴史に爪あとを残せるだけの可能性は併せ持ってたと思うのだが・・・結果は悲しいことに「総スカン」だったという。元来の支持者の信用を失うだけ失い、新たな支持者を得ることもかなわなかった。確かに当時のあらゆる潮流を振りかえってみれば、このメタル志向は実は微妙にズレてたことは確かではあるのだが、ではBLACK SABBATH再評価が始まる90年代以降ならばどうだっただろう。また本作の受け取られ方も大分違ってたのではないだろうか。にも関わらず今日までそうした再評価があまり行われず、ともすればギャグ扱いされ続けているのはとても残念だ。DISCHARGEは本作の失敗により、しばらくの間どん底の低迷期を過ごすこととなる・・・。

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"Massacre Divine"DISCHARGE

DISCHARGE史上最も評価が低いアルバムとされる3rdアルバム。1991年リリース。前作はあまりに過小評価と強く擁護したくなる僕でも、こればかりはさすがにカンベンである。前作の失敗を受けて、次にバンドが選んだ一手は・・・「今度はファンクや!!」そうバンドが言ったのかは知らないけど(笑)、何にせよ前作のメタル要素にさらに加え、レッチリ風のファンクビートが取り入れられてるのは間違いない。但し、レッチリのあの柔らかいビート比べるべくもない、まるで後期高齢者がバンド組んでるみたいなギッタンバッタンたどたどしい演奏で。「正視に耐えない」ならぬ、「正聴に耐えない」とはこのことです。普通の精神状態だと続けて2曲聴くのが限度。酒入れて無理やり全編聴き通した後の、決して酒だけでは味わえない脱力感は絶品。こうなるとハイトーンシャウトもただただ滑稽に響く。パンクだからこういうもん?いや違うだろ(笑)。DISCHARGEというバンドの評判は、こういう新作を出してしまったことで、一端地に落ちてしまった。

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"Shootin Up the World"DISCHARGE

もはやパンクスの間でも特段話題になることなく、ひっそりと出された感の強かった4thアルバム。1993年リリースというご時勢を反映してか、今回はPRONGっすね。ギターの和音フレーズとかベースのビキビキ感とかまさにそれで、当時のモダンな音への意識の強さが伺える。かといってPRONG超えてるわけでも、PRONGにないサムシングがあるわけでもないのだけど、今回は演奏面も含めてキッチリしっかり作ってあり、良いとまでは言えなくとも「悪くない」と言えるレベルにまでは立ち直れている。何より、実は前作でもそうだったんだが、このバンドの作るリフは本当カッコいいのよね。パンクであろうとメタルであろうと。ああ、その辺は常に他所のバンドにはないサムシングだったかもしれないね。だから本音としては、そうした元来のセンスを大事にしてもらった上で、ここでやった音に手ごたえを感じてもらって、その続きを聴かせて欲しかったのよね。それには、恐らく前作はやっちゃいけないアルバムだった。前作がなければ今作はまだツーアウトだったから、あと一度のチャンスはあったのでは。そう考えていくと、つくづく惜しいアルバムです。DISCHARGEはこの後長い沈黙期間に入り、2000年に原典回帰アルバムで復活することとなる。

RAGING FATE/THE OUTER LIMITS/GRIMGOTTS/VOLCANA/DETEST

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"Gods of Terror"RAGING FATE

スウェーデンのパワー/スピードメタルトリオのデビュー作。初期GRAVE DIGGERやRUNNING WILD,比較的近年のバンドだとSTORMWARRIORを彷彿とさせるジャーマンパワーメタルスタイル。低めのトーンで淡々と単調な歌メロを歌うヴォーカルとか、かなり初期RUNNING WILDっぽいです。しかしこのヴォーカルで賛否両論分かれるでしょうなあ。個人的にははっきりと「弱い」と感じますんで。演奏面や楽曲面は悪くないんで、そういうスタイルのマニアは聴く価値はあるだろうけど、STORMWARRIORとかより先に聴く意義までは感じないバンド、アルバムです。

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"Apocalypto"THE OUTER LIMITS

ブルガリア産スラッシュ/パワーメタルバンドの2作目。前作は正直あまりいい印象がないのだが、今回はそれに比べたら恐らく大分よくなってるんじゃないかな?HEATHENやFORBIDDENを髣髴とさせるスタイルはこれまでのままに、大分曲中に起伏とかフックとかはついてきたよう思う。また、そういったものを力強く具現化出来る演奏力の高さも見逃せない。MOSH-PIT JUSTICEと兼任のラス・アンダーソン直系のハイトーンヴォーカルも相変わらずキレッキレで素晴らしい。あとは、もっとキャッチーさが増してくれればなぁ。その辺がかなえば、あと一ランク上のステージに行けるバンドだと思う。

(フルアルバム動画を貼るのは問題あるかなと思いつつ、これしかなくて・・・)

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"Lion of the Sea"GRIMGOTTS

UK産メロスピバンドのデビューフルアルバム。これまでのシングルで既に知名度は高いだけに、ファンにとっては待望のフルアルバムであろう。これ全編、ファンタジックでメルヘンなメロディに彩られたザ・メロスピサウンド。そつなくいい曲が揃っており、単純にこの手の音の秀作として素直に楽しめる。個人的に気になるのはヴォーカル。シングルの頃よりは良くなってるとは思うのだが、それでも起伏のあるメロディを歌いきれてない箇所はまだまだそこらかしこにあり、次作以降での改善が待たれる。ただ、そうしたところでイタリアのあのHEIMDALLとかを彷彿とさせたりもするので、味っちゃー味なのかな?

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"Goddess of Flame"VOLCANA

アメリカ産トリオのデビューアルバム。ジャンルとしては一応ドゥーム系になるのだろうが・・・一聴してまず耳につくのは、スラッシーなギターの音だ。んんん?これはドゥームバンドではなく、スラッシュ/パワーメタル系?しかしリズムは間違いなくドゥームの類。しかしギターは埃臭さ、泥臭さゼロのクリアーでエッジの立った音作り。いったいどうなってるんだと調べたところ・・・VINDICATORとかSEVEN WITCHESとかのメンバーがいるバンドなのね。なるほどそれは納得。個人的にドゥーム系はスルーすることに決めているジャンルなのだが、こればかりは耳を引きつけられずにいられない。いやこれはいいですよ。凄くとっつきもいいし。スラッシュ/パワーメタル脳でも余裕で楽しめる。筋金入りのドゥーマーの目にはどう映るか分からないけどね。

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"The End of All Ends"DETEST

80年代後半~90年代前半にかけて活動したスウェーデンヴァイキングバンドの、約30年越しのオリジナルアルバム作品。既にバンドは活動を終了しており、本作は昔のマテリアルを元に作られ たらしい・・・が、録音は元メンバー再集結して今回やったのかな?少し昔に出たコンピレーション盤も気に入ってよく聴いていたけど、今回のこのアルバムも当然素晴らしい。ヴァイキングメタル期のBATHORYとQUEENSRYCHEと掛け合わせたような、非常にユニークなへヴィメタルアルバムだ。重苦しく荘厳としたバッキングの上を、力強いハイトーンヴォーカルが高らかなメロディをなだらかに乗せていく。スロー曲が大半で速い曲はほぼないが(貼った曲は速いが)、それはノリに任せることなく隅々までドラマティシズムを行き渡らせようというコンセプトの表明でもあろう。ENSLAVED以降のブラックメタルスタイルとは全く無関係の場所で作られた、唯一無比のヴァイキングメタルでもあるのだが、それゆえに90年代初頭でその活動を終え、これまで歴史に埋もれてたんだろうなぁとも思う。90年代は本当、オーセンティックなへヴィメタルバンドが出てきにくい時期でしたからね。荘厳なへヴィメタルが聴きたかったら買いの一作。これも今年のベスト候補ですなぁ。

OLD MAN'S CHILD

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"Born of the Flickering"OLD MAN'S CHILD

DIMMU BORGIRやDødheimsgardでの活躍でも知られる才人Galdar率いるOLD MAN'S CHILDのデビュー作。リリース年の1996年にブラックメタル界で猛威を振るいまくっていたEMPERORやDISSECTION、SATYRICONなどの先達の美味しいところを片っ端からちょっぱってきて鍋にぶっこんだ上に、BLIND GUARDIAN系の切り込みギターで加味してぐつぐつ煮込むと、はい!とりあえずカッコいいだけは最高にカッコいい爆走メロディックブラックメタルの出来上がりでございます。こう書くとオリジナリティなど微塵もないかのように見えるだろうけど、アレンジにしても演奏力にしてもメタルとしての地力がこれだけしっかりしているバンドは、当時のブラックメタル界の中では他にいなかったように思う。そこはこのバンド唯一無比の強みだったかな。なんでも前身はMETALLICAやSLAYERのカバーバンドだったそうで、なるほどなんか納得。次作からは暴走ビートが鳴りを潜めるので、EMPEROR直系のファストブラックが好きな人ならこのアルバムからが良いだろう。

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"The Pagan Prosperity"OLD MAN'S CHILD

前作の爆走2ビートをほぼ捨て去り、いきなりおとなしくなった2作目。それじゃつまんなくなったのか?いやいやとんでもない。スタイルを思いっきり正統派HM/パワーメタルに寄せた上で、スキなく作り上げられた秀作だと思う。騒々しさがなくなっただけに、最初はスカスカ感が否めないが、一度聞き込めば分かる、一つ一つ丁寧に練り上げられた美旋律。シンセの装飾が今となってはチープめかなという気もしないでもないが、このくらいあっさり目なのもいいかも。ブラック系のヴォーカルにさえ免疫があれば、NWOBHMとかジャーマンパワーメタルが好きな人にもいいかもね。正直ここまで来るとブラックメタルなのかは怪しく、当時の僕はまだまだいきり立つ若者だっただけに、こんなんブラックメタルじゃないやいとガッカリしたものだが、今聞くととてもいいデスね。いや本当に・・・。

ALTAR/DAEMONIAN

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"And God Created Satan to Blame for His Mistakes"ALTAR(Holland)

オランダのALTARって昔(90年代前半期)からお店やらファンジンやらで度々名前見かけてはきたものの、ロゴがSARCOFAGOと混同しやすいとか色々あって、どうも手が出にくかった。今回もたまたまアウトレットで1000円だったからこのCD買ってきたわけなんだが・・・再生ボタン押して、即ぶっ飛んだ!同郷のPESTILENCEにMORBID ANGELとDEICIDEの美味しいところをぶっこんだかのような最強サウンドじゃないか!本作は1stデモのCD化なのだが、このデモ当時もし入手してたら、完全にハマってただろうなぁこれは・・・。ボーナストラックとしてライブ音源も収録されているが、これがまた圧倒的な演奏力で凄い。リアルタイムで聴いてこなかったことをただただ悔やむばかりだ。とりあえず今からでもアルバムのほうも是非聴きたいね。

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"Endless Corridor"DAEMONIAN

Invasion of SolitudeレコードのLord Nothingness氏のプロジェクトのうちの一つ、DAEMONIANのデビューアルバム。ブックレットの最終頁の"Hail"欄にはビッシリとNo Fashion系メロデス/メロブラバンドの名前で埋め尽くされ、その頭上にはNo FashionTシャツで身を固めたLord Nothingness氏の雄姿。これだけでもう、氏のNo Fashionへの並ならぬ愛がヒシヒシと伝わってくるというものだが、本編もその期待を裏切らない内容となっている。オープニングがやや空回りげというか煮え切らない感じなのが残念だが、そこから先は、ギターのメロメロのトレモロフレーズで全編走り通す!ツインギターのハモリには並ならぬこだわりを感じるし、ここぞというところでのフックの付け方も中々ニクい。一方、かなり荒削りげではあり、正直誰でも彼でも薦められるアルバムではないのだが、90年代の原初的なメロデスメロブラがたまらなく好きであるくらいならば、本作もきっと聴く価値はあるだろう。個々のメロディの質より、全体通してのメタルとしてのカッコよさを求める人向けかな。ラスト曲はブリザードリフで突っ走る本気のブラックメタルナンバー。こういうのもキッチリ出来るんですね。やるなぁ。

SLANDER/NECROPHILE/KATAKLYSM

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"Resolution Defiance"SLANDER

90年結成の「遅れてきたNWOBHM」、SLANDERの2ndアルバムが、前作から実に26年ぶりのリリースとなった。前作の畳み掛けるようなノリのへヴィメタルにやられた人も多かろうが、今作はややメロディアスになってる印象だ。自分の知ってるNWOBHMバンドで例えると、丁度WILDFIREみたいな感じか。一方で前作のソリッド感も健在なので、その辺の心配も不要である。前作よりも実直にスケールアップした印象で、前作ハマりこんだ人は今作もしばらく手放せなくなること必至。このカッコよさは四の五の理屈で語るのは難しい。NWOBHMに疎いからといって敬遠する必要もないと思う。僕だってそうですから。へヴィメタルという音楽が好きならば、一聴の価値は間違いなくあると思うなぁ。今年のベストアルバム候補が早くも登場してしまった。

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"Awaking Those Oppressed"NECROPHILE

日本のデスメタルバンドとして初めて海外ツアー(アメリカ)を行ったNECROPHILEは、間違いなく日本のデスメタルの歴史を紐解くにあたって最重要バンドの一つである。しかしこれまでリリースされてきた音源はデモ、EP、スプリット参加のみで、今回実に約30年越しのアルバムデビューとなる。各メンバーはこのバンド以外にもMULTIPLEX、HELLCHILD、TRANSGRESSOR等層々たる日本のデスメタルの名バンドで実績を積んできた猛者の集まりであるが、それでもあまりにアルバムデビューが遅すぎた感は正直あった。少し前のコンピレーション盤を聴いて、ライブも幾度か拝見させてもらってきた限りでも、これはアルバム出すなら90年代初頭に出すべきだったんじゃないかと・・・。しかし実際聴いてみて、そのような浅はかな疑念はいっぺんで吹き飛んだ。オールドスクールの強さとプライドを現代に叩きつける強力作だ。確かにサウンドスタイルはDEATHやMORBID ANGELなどの流れにある、デスメタルの歴史の中では黎明期に位置するものだし、このバンドはそうしたルーツよりもさらにシンプルな音と身上としている。現在の複雑怪奇なブルータルデスメタルとは対極に位置するといってもいい。しかしその分一音一音が極めて力強く、大熊氏の噛み付くような咆哮は本気本物の厳つさがみなぎっている。そうしてアルバム全体に漂う殺気は、現在の若いバンドはきっと出せないものだ。これこそが、90年代の日本のデスメタルである。あの時代の音と情景が、現在の洗練された録音技術によってここに見事に蘇ったのだ。そういう点でも、本作の意義はとても大きいものがある。正直中々入手しづらいアルバムではあるのだが、オールドスクールに向き合う気概のある人ならば、絶対に聴いたほうがいい。今年のベストアルバム候補その2(リリースは完全に去年枠だけど、まあいいや)。

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"Sorcery"KATAKLYSM

カナディアンデスメタルの重鎮、KATAKLYSMの1995年リリースのデビューアルバム。このアルバムはとにかく冒頭のタイトル曲"Sorcery"に尽きる気がする。バンド名どおり大洪水、というか土石流と表現するのが相応しい怒涛のバッキングに、前後不覚でのた打ち回るが如きキチガイとしか言いようのないヴォーカル。このインパクトは相当なものなのでデスメタルが好きならば一度は聴いておきたいところだ。ギターのゴリゴリの音作りも本当つおい。但しこのブルータリティはアルバム通して貫徹されているわけでもなく、ウェット感を含んだ曲も多数見受けられる。後年このバンドはメロディックデスに移行するわけだが、デビュー時点でもうその片鱗は現れていたということだ。そういえばこのバンドってデビュー時結構賛否両論だったような・・・それで僕はアルバムの購入をためらってたから。本作は現在、EP"The Mystical Gate of Reincarnation"と2ndアルバム"Temple of Knowledge"がセットになったものが出回っているので、そちらを買うのがお得。

 

本年度ベストアルバム

今年恐らくもうCD買わないだろうし、年の瀬の慌しさの中楽しむ余裕もないので、もう決めてしまおう。こんな感じですかねぇ~

 

・新作

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1."Rouge Noir"ZEMETH
2."Through Aching Aeons"DESULTORY
3."Satellite YoungSATELLITE YOUNG
4."Ace of Space"WOLF AND RAVEN
5."The Cult of Flesh"MORBID ART

 

・再発

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1."Malleus Maleficarum"PESTILENCE
2."Death or Glory"RUNNING WILD
3."Retribution"MALEVOLENT CREATION
4.”Blood & Valour”BESTIAL WARLUST
5."Under the Red Moon"JUNTESS

新作については、もうZEMETHがダントツになるであろうことは、発売当初から判っていた。これ実のところ客観的評価によるものではなく思いいれを多分に含んでいるのだけど、なんというかまさかこんな形で、自分のルーツとしてのゲーム音楽と向き合うことになるとは思わなかったんだよね。ファルコム系他ゲーム音楽からも多分に影響を受けたメロディックデスメタル・・・本当衝撃的だった。あと、順位は3位にしてしまったけど、サテライトヤングも非常に印象深かった。彼女らも過去の音楽を現在進行形のものとして再構築する手法。そこに、ノスタルジーではない過去の向き合い方について大いに考えさせられた。

それと、今年は再発ものもとても抱負な年でした。なんか、再発して欲しい奴結局全部かなっちゃったんだよね。待望という意味ではMALEVOLENT CREATION初期3作の突然の再発が本当事件だったんだけど、それ以上にこの再発で初めて聴いたPESTILENCEの1stがカッコよすぎて。願わくばMONSTROSITYも、こんな感じでちゃんとしたレーベルからちゃんとした形で再発になってほしいですね。あと、これまた突然の再発だったJUNTESSも嬉しかったは嬉しかったんだけど、出来ればCDで再発んなって欲しかったね。元がCD作品なんだし。

実のところ、今年は「買ったものの聴けてない」奴が結構ある。一人暮らし始めて1年半ちょい。実家住まいのときみたいにスピーカーで好き勝手に音楽聴ける環境じゃなくなったしね。Stormspellものが全然聴けてないんで、ここに全然ランクインしてないんですよね・・・まあ、その上でのランキングということで。それでも新作、再発それぞれの1位は揺るがなかっただろうけどね。

来年以降ですが、まあメタル離れしようとは思ってるんですが、こんなこと毎年行っててそのとおりになったためしないからねぇ。まーどうなることやら。あ、来年にはWILLARD再発があるんだよね。これはまさかかなうとは思ってなかったので、本当楽しみです。