AKHENATEN/SECTASYS/MISSA MORTVM/VOMIT OF DOOM/HATECROWNED/NAZGHOR

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"Incantations Through the Gates of Irkalla"AKHENATEN

アメリカはコロラド州出身のデスメタルトリオの2作目。メソポタミア神話を題材に制作活動を行っているそうで、ミドルテンポ中心の硬質なデスメタルに、全編通して中東を思わせる音色がちりばめられている。中々耳慣れない音で斬新に聴こえはするのだが、和音進行にあまり変化がなく、メタルとしてはかなり単調に聴こえる。それでいてフレーズ自体は手を変え品を変えであれこれ鳴らしてるので、ミニマルって感じでもなくかえって中途半端。これは中東音楽とメタルの融合としては、あまり高い次元のものではないかな?という気も。面白いんだけどね。

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"Brotherhood of Chaos"SECTASYS

ベネズエラ産のブラックメタルバンドのデビューアルバム。最初は初期北欧ブラックの荒涼トレモロリフ系か?と思わせて、聴き進めるとIMMORTAL系のヘヴィメタリックなリフを含めるブルータルなスタイルへと変わっていく。しっかりとしたギターソロをブラストビートにしっかり絡める形で聞かせるなど、演奏技量は中々のもの。SATYRICONを思わせるヴォーカルの載せ方もカッコいい。これといった個性があるわけでもないし、飛びぬけた内容があるわけでもないのだけど、タイピカルなものを求める人には悪くない内容だと思う。やっぱギターソロをカッコよく聞かせられるのは大きいかもしれないね。

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"Et Lux Perpetua Luceat Eis"MISSA MORTVM

チリのブラックメタルトリオのデビューアルバム。現地語と思わしき歌詞が全く読めませんが、音聴く限り相当高品質なメロディックブラックメタルです。昔のULVERやGORGOROTHなどを彷彿とさせる感じの音ですが、使い古されきった北欧系のトレモロツタツタスタイルも、やはり素養がある人にかかるとまだまだこんなに豊潤な音楽になるんだなぁと改めて認識させられます。全5曲、8分とか9分とかの長い曲そろいですが、ドラマティックな起伏もあり、最後まで飽きることなくしっかり楽しめます。あまり書くこともないアルバムなんですが、内容のよさは確かですよ。

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"Obey the Darkness"VOMIT OF DOOM

今度はアルゼンチンからです。このロゴから、分かる人には大体音のほうは想像つくでしょう。ブラックスラッシュでございますよ。初期SODOM直系な感じですが、ベイエリアクランチ的な刻みも取り入れ、イケイケに全編突っ走ります。この手の音は、そもそもが昔のプレブラックメタルバンドの復元みたいなものなので差別化が難しく、このバンドも例に漏れずその辺苦しんでる感じですが、とりあえず演奏の前のめりな荒々しさは良い感じです。とりあえず次作まで聴かないと真価は見えないかなぁ。

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"Newborn Serpent"HATECROWNED

なんとレバノンブラックメタルトリオのデビューアルバム。上のティーザーの曲も含めて合致しない曲もあるのだが、内容の大半は、90年代ブラックメタル黎明期をかざったバンドの一つ、フィンランドのMYTHOSにかなり似てる。根っこにデスメタルの香りを漂わせた上で、轟音リフで空間を埋め尽くしつつツタツタ2ビートで疾走していく。MYTHOS同様、IMPALED NAZARENEをデスメタル方面にちょっと崩した感じと言い表してもいいかもしれない。ほんのり匂わせるリフの大仰さや叙情的なフレーズもMYTHOS同様で良い味出している。当人達がMYTHOSを意識してるのか、そもそも知ってるのか、たまたま出音が合致したのかは明らかではないが、何にせよ一見ありふれてるようで実は中々見ないタイプのブラックメタルバンドなので、それだけで価値があるかも。僕は無論好きですよ。

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"Death's withered chants"NAZGHOR

北欧ブラックメタルの本場、スウェーデン出身の4人組(現在は5人組らしい)の2016年リリースの5作目。というと結構な中堅キャリアがあるかと思いきや、結成はなんと2012年。一年に一作のリリースを続けており、今年2017年も既に新作を出している。スタイルは典型的北欧メロディックブラックメタルであり、そこそこドラマティックに曲は作りこまれているものの、特段個性を持ってるわけでもないし、創造力も感じない。その上でこの多作さは、多分ブラックメタル好きの子たちが集まって、自分達の好きなバンドっぽいことをやってみている段階で留まっているバンドなのだろう。このアルバムも僕はフィジカルで入手したけれど、初出はBandcampオンリーだったみたいだし。水準以上のメロディックブラックメタルだったらなんでもいいという人にはいいと思う。僕はもう人生の残りが見えてきちゃってる年代なんで、こういうのに割く時間はないんで・・・で片付けたかったところだけど、BATHORY直系のスローナンバーの8曲目からラスト曲までの流れはまあまあ。

NARCOTIC GREED/ROSENFELD/RITUAL CARNAGE

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"Fatal"NARCOTIC GREED

日本には、何故か和製FORBIDDENが多い。東京のFORBIDDEN、名古屋のFORBIDDEN、九州のFORBIDDEN・・・こちらは大阪のFORBIDDENであり、隠れた名スラッシュ/スピードメタルバンドでもあるNARCOTIC GREEDのデビューアルバムだ。ハイトーンヴォーカルにメカニカルなインストのアンサンブルというFORBIDDEN的な部分は踏襲しつつも、高崎晃やヌーノ・ベッテンコートなどを彷彿とさせるWarszawa氏のギタープレイが、所謂FORBIDDENフォロワーに留まらない最大の個性となっている。また、RAGING FURYやROSENFELDなど80年代~90年代浪速スラッシュメタル軍団の根底に通ずる「浪速らしさ」はこのバンドでも感じ取れ、FORBIDDEN云々はあくまでざっくりとした形容と受け取るに留めたほうが良いのだろう。ヴォーカルはさすがにラス・アンダーソン並とは行かず、タイニーな感じはしてしまうが、それでも素の声質は中々格好良く、十分こういうものと受け取れるものだと思う。

初出は自主レーベルからの発売だったが、2016年になんとあのDivebombからリマスター再発。その辺からも海外のスラッシュコレクターの評価の高さが伺える。なおこの再発盤にはアルバムデビュー以前の名作デモ"Crisis of Ruin"も全曲収録されている。音質の悪さが非常に惜しかったデモだが、今回こちらも同様にリマスタリングされており、かなり鑑賞に堪えるレベルに仕上がっていると思う。アルバムとこのデモとではリズム隊が異なり、それぞれの面子で楽曲の感触がかなり違うのが面白い。個人的には随所随所で手数を叩き込むドラムが最高にカッコいい"Crisis of Ruin"の方に軍配があがるかな。

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"Pigs of the Empire"ROSENFELD

80年代後半からの、AION、GARGOYLE、COLOR、東京ヤンキース、YOUTHQUAKE、そしてX(JAPAN)といったヴィジュアルスピードメタル軍団の最高峰であり、日本のスラッシュメタルの中でも指折りの名バンドでもあるROSENFELDの、結局は唯一作となってしまいそうな1991年発表のデビューアルバム。DESTRUCTIONやLIVING DEATHといったユーロスラッシュ群のジャパニーズスラッシュ的解釈といったスタイルであるが、このアルバムでもっとも特筆すべき点といったら、なんといっても楽曲の比類なき質の高さだろう。捨て曲などあるわけもなく、全曲名曲レベル!!日本のスラッシュというと楽曲の質より出音の肉感性が先行しがちなイメージがあるだけに、この凄まじい曲のクオリティには尚更驚かされる。中にはなんとバラード曲もあり、これがまた絶品!!慟哭を表現出来ていればハーシュヴォイスですらもバラードに馴染むことは、ウド・ダークシュナイダーが証明しているけど、ここではその威力を最大限に発揮しており、聴く者誰もが強く心を打たれるだろう。しかもそんな「静」のムードに落とし込んだ次の瞬間に、絶叫とともに超ファストナンバーが叩きつけられるという圧巻の展開。こんな全編手に汗を握りながら聴けるようなメタルアルバム、他にそうそうないのでは?音質がギターウルフ2歩手前くらいのあまりに生々しいところは好き嫌い分けるだろうけど、その辺も90年代半ばにそういう音質をウリにしたブラックメタルムーブメントみたいなのが起こったわけですし、そういうものと解釈して聴けばよろしいでしょう。とにかく、日本メタル史上1,2を争う名盤だと思うので、まだ未聴の方は少なくとも存在を頭の片隅にとどめておきましょう。1994年のリマスター盤以降長らく廃盤が続いてしまってますが、数は出てるのでブックオフとかでひょっこり1000円くらいで出てくることも少なくないです。

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"The Highest Law"RITUAL CARNAGE

1990年代末~2000年代前半の東京のメタル界隈にて名物でもあった巨漢アメリカ人、Dan率いるRITUAL CARNAGEのデビューアルバム。元々はブルデスバンドとしてライブ活動を行っていたのが、スラッシュメタル復興ムードが強まるに従ってスラッシュメタルへ移行。そんな経緯を辿ってるとなると付け焼刃を警戒したくなるが、少なくともスラッシュメタルに肝心なキャッチーさはしっかり踏まえた、中々良いアルバムとなっていると思う。一応アメリカ系の音だが、ベイエリア系にありがちな軽薄な明るさはなく、どちらかというと初期のMETALLICAやWHIPLASHなどを彷彿とさせる(両バンドともライブでカバーやってたし)。その上にデス/ブラックメタルの不穏さも盛り込んでいる感じか。正直借り物臭いフレーズも散見されるが、変にオリジナルに拘るあまりつまらないフレーズの羅列になってしまうのなら、(楽曲全体がオリジナルであるなら)借り物も全然アリというのが僕の考えだ。またこの時期はスラッシュメタル再評価に沸きあがる中、それがオマージュとして許されるべき時期だったとも思うし。何よりリーダー以外日本人で固めた和製バンドとして、あのOsmoseから高い話題性と共にデビューを果たし、レーベルメイトを次々と日本に招聘した功績は、後の日本のメタル界に大きな影響を及ぼしていると思う。なお、ノンクレジットだが、本作のドラムはVOMIT REMNANTSの坪井氏がプレイしている。

https://ameblo.jp/alchemy-crystal/entry-12019760806.html

MASTER/VOMITOR/APOLOGIST

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"Master"MASTER

デスメタル黎明期の代表的なバンドの一つと語られることも多い、MASTERの1990年デビューアルバムなんですが・・・今回初めて聴いてびっくり。VENOMですよ。実にVENOMじゃないですか!確かそれなりに重く暗く黒いのでデスメタルの文脈で語られるのもアリかと思うけど、ヴォーカルは完全にクロノス直系でデスでもなんでもないし、曲もVENOM以降のスラッシュの範疇。その上でモロクソ格好いいので、デスメタルファンのみならず、黒く速く荒くれたメタルが好きな人全て必聴かとは思うけど、なるほど、年を経るにつれてデスメタルの世界でイマイチ認知度を保てなくなっていったのも分かる気がする。後のアルバムまだ聞いてないのでなんとも言えませんが、この音が後年のブルタル系の潮流についていけるかは、ちょっと想像出来ない。なにより1990年でこれだと、正直古いよね。デスメタルの範疇だと。ただ、それだからこそ、メタルパンクやブラックスラッシュを経た現在、改めて再評価されるべきでしょう。このアルバムのハイライトは、BLACK SABBATH"Childlen of The Grave"のカバーかも。御馴染みのイントロの後、驚きの展開が待ってます。まあこれは実際に聴いてもらいたいのでネタバレ避けますが、超カッコいいですよ。

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"The Escalation"VOMITOR

元BESTIAL WARLUSTのHellcuntを擁する、オーストラリア産スラッシュメタルバンドの3作目。2作目"Devil's Poison"は一応聴いてきてるけど、イマイチよく分からない音で、そのままにしてきてしまった。それに比べれば本作は曲展開にメリハリがあり、かなり分かりやすい。MORBID ANGELやMERCILESSといったデスメタル黎明期バンドのような曲を、初期SODOMのようなスカスカの音で演奏してる感じ。ただ、分かりやすいといっても、魅力を感じるかどうかはまた別であり、その辺は今回もなんか・・・うーん。一言で言ってキャッチーさをあまり感じないんだけど、本作をリリースしてるHELLS HEADBANGERSのアイテムってみんなそんな感じだし。そういうもの・・・なのかな?

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"Grimoire"APOLOGIST

東京のブラックメタルバンドの、多分通産6作目のアルバム。但しこのバンドは最初の2枚スタイルが違うので、ブラックメタルに移行してからは多分4作目となる。ブラックメタルって結構閉鎖、排他的な世界なんだけど、そんなムラ意識に囚われず凄く自由にやってるところに好感を持ち、これまでライブ行ったり聴いてきてるバンドだ。MAYHEMやBATHORY、IMPALED NAZARENEなどを彷彿とさせる正統派ブラックメタルだけど、ヴォーカルがHOLY TERRORの故Keith Deenっぽいブラックメタルでは非常にめずらしいタイプで(実際お好きなようで、カバーもやっている)、この声がこのバンドの最大の個性であろう。ブラックメタルの邪悪さを損ねることなく、非常にハマってるとも思うし。そしてブラスト手前のファストビートを安定して叩きだすドラムをはじめ演奏は非常に剛健。何よりその音から、ブラックメタルが純粋な音楽として好きなんだという気持ちがとても伝わってくる。

ブラックメタル移行後からこれまでは、同じような曲が多かったのが唯一の難点だったけど、今回はその辺も見事払拭していると思う。メロディックブラックとまでいかないまでも印象的な哀愁のフレーズを随所に配し、曲展開もドラマティックに練りこんでいるので、最後まで飽きることなく聴ける。隠れた良バンドなので、もうちょっと知られてもいいと思いますね。

コミケ中のBGM

夏コミは3日間全部参加したんですが、回ってる間常に耳にイヤホン突っ込んでました。そのBGMの中でやっぱいいなあと改めて認識させられたのが、下記。

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基本テクノ系は嫌いなんだけど、SOFT BALLETとかBRAIN DRIVEとか、要は素人でもすぐとっつける国産メジャーのこういうグループは昔から大好きで。もっともBRAIN DRIVEはこれまで"Brain Washing"限定だった感じなんだけど、今回"完全驚異"もあわせて2枚聴き込んだら、今まで見えなかった良さが見えてきた感じなので、これ以降のアルバムも帰ってきてから注文しました。"Higher"とか昔一度聞いて、なんかB'zみたいで好きになれなかった記憶なんだけど、今はどうか…。

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おなじみサテライトヤング。BRIAN DRIVEからの流れで、ビッグビートはないにしてもエレポップっぽいの自分のスマフォの中にないかなーと思って探したら、あったのがこれ。まあこれは、今年ベスト5圏内に入るくらいには気に入ってますので。

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BLIND GUARDIANって5枚目までのスピードメタル期限定のファンなんだけど、その中でも2枚めの良さは長らくわからず、またそうした人はきっと多いと思う。しかし視点を変えればこのアルバムだって十分に秀作であり、またその理解こそ、BLIND GUARDIANの成長の経緯を真に理解する糸口でもある。要はスラッシュメタルなのだ。以降の作品のような複雑な展開は用いず、どちらかというとリフ主体で組み立てられた楽曲は。例えば同じドイツのPARADOXのデビュー時とかを思い浮かべながら聴くと、結構ピンと来るのではないだろうか。後のこのバンドの合体ロボアニメさながらのシャキン!シャキン!とキマってくカッコよさは、やはりスラッシュメタル由来だったのだ。

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長年聴けば聴くほど凄みがにじみ出てくるバンドってそうはない。僕にとってはROSENFELDがまさにそれで。楽曲の完成度は間違いなく国産スラッシュメタル最高峰。ただ、アルバム一枚で終わっちゃったバンドだけどね。今なお聴けば聴くほど驚くようなカッコ良さが再発見出来る。

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一日目、これの新譜が出てたっつうのに、忘れちゃってねぇ…委託で出るっていうから、そっちで買うか…。

SIN OF GOD/SKULLTHRONE/HUMANITAS ERROR EST/THE HELL/FUNEBRIA/SACRED SIN

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"Aenigmata"SIN OF GOD

ハンガリーデスメタルバンドの2作目。結成は2004年だそうだが、前身バンドを含めると歴史は1999年までさかのぼるらしい。所謂US系デスメタルのスタイルで、MORBID ANGELやNILEあたりを彷彿とさせる。リフのセンスがこの手のバンドにありがちなこれ見よがしに奇怪なものではなく、BLACK SABBATHの流れを汲む素朴めなものなので、この手のバンドとしては非常に聴きやすい。一通り聴き終えた感想としては、もはやこの手のデスメタルはトラディショナルなものとして捉え作られているんだなぁ…といったものだ。過激さを追い求めた末の落とし子として生まれたデスメタルは、今やじっくり丁寧に聴き込んで楽しむ鑑賞品となったのだ。というわけで、黎明期のバンドみたいな熱り立った禍々しさはあんまないですが、間違いなく高品質盤なので、この手のデスメタルが好きな人ならまず楽しめるでしょう。僕も結構気に入った。

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"Biomechanical Messiah"SKULLTHRONE

コロンビア産4人組の2015年リリースのデビューアルバム。タイトルどおりBIOMECHANICALみたいなジャケ絵ですが、内容は全く違います。イントロのジャムセッションみたいなのが終わると即、怒涛のグラヴィティブラストが炸裂!その後の楽曲もおよそ7割くらいはブラストで埋め尽くされることになりますが、典型的デス/グラインドにはちょとあてはまらない。というのも、ギターが結構独特。一応タイプを言い表すならば、初期KREATORや"Deathcrush"の頃のMAYHEMみたいな、かきむしるような音なのだけど、それだけでは言い表しきれていない。今オーストラリアにVOMITORというバンドがいるけど、あんな感じかも。そんなエクストリームなブラストと、ローファイなブラック/スラッシュ系のリフの組み合わせは中々見られないものであり、好き嫌いは分けそうな気がするけど、僕は結構好きだな…。

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"Human Pathomorphism"HUMANITAS ERROR EST

ドイツから登場のちょっと衝撃的なブラックメタルバンドのデビュー作。ブラックメタルと一言で言っても様々なタイプがあるわけだが、このバンドは"Wolf's Lair Abyss"や"Chimera"の頃のMAYHEMを強く思わせる。音のスタイルとしてはMARDUKやDARK FUNERALの影響も大きそうではあるが、この虚無感と絶望感に満ちた無慈悲なムードは、MAYHEMのあの辺に近い。そうした趣向の音を、かなり高い完成度で聞かせてくれるのが、このアルバムだ。演奏力もサウンドプロダクションも申し分なし。さらに特筆すべきは、このバンド、なんと男女ツインボーカルの6人編成である。音が音なんでCDでは効果がわかりにくい(というか、全く聞き分けがつかない)が、ライブではきっとびっくりするようなパフォーマンスを繰り広げてくれるのだろう。発売元もかなりプッシュしているバンドだそうで、あとは上手く飛躍のチャンスを掴めれば、かなりのスターバンドになるのかも。時代の旗手となれる可能性を秘めた新人の登場である。今後が楽しみだ。

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"Wellcome to..."THE HELL

セルビアの5人組デスメタルバンドの2015年リリースのデビューアルバム。まず、タコ足+ヘビの尾っぽ人間というマジなのか冗談なのか分からないジャケットで目を惹き、ブックレット内のフォトセッションでの8弦ギタリストとただならぬ佇まいのヴォーカルが、否応なしに内容への期待を高めてくれる。そうして再生ボタンを押して飛び出してくる音は…一聴して普通のUS系デスメタル。しかし、典型的なそれ系とは、何かムードが違う。ていうか、なんかノリ良くないですか?特段そういうリズム用いてるわけでもないのに。そういえば、この手の音としては不可欠とも言えるツーバス連打の圧搾感や過剰なマッチョ感が希薄。ギターリフにユーロスラッシュの面影がうっすら残ってるのも、ノリ良く感じる理由の一つなのかもね。実に辺境産らしいヘンな持ち味のバンドですが、曲は非常に丁寧に練り込まれてて、イモ臭さは一切なし。質と個性を兼ね備えた、いいアルバムだと思います。

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"Dekatherion-Ten Years of Hate & Pride"FUNEBRIA

ベネズエラブラックメタルバンドの2015年リリース2作目。ジャケットからしてもうMARDUKっぽく、そういうのが好きな人の期待をそそるところですが、その期待を裏切らないブラスト全開ブルータルブラックメタルをしっかりと聴かせてくれます。ちょっとデスメタル寄りかな?しかし実のところ、そんなところどうでもよく…このバンド、ヴォーカルが別の意味で凄すぎる。ブラックメタルバンドとしてはあるまじきほどに邪悪さゼロの、単なるKENZENな金切り声!!スラッシュメタル系にはよくいるタイプですが、そういうのをそのままこういうブルータルな音にのっけてしまうとは…ごめん、「ダサい」の一言。これが何かケミストリーを生み出していれば勿論賞賛しようもあるんですが、これでは怒涛のバッキングの中でもがいてるようにしか聞こえません。バンドは、聴き手が何を求めてこういう音を聴くのか、一度考えたほうが良いと思いますが…とか書いてる横で近況調べたら、なんとヴォーカル交代してるのね。であれば今後には期待出来る。演奏は申し分ないし、メロディアスなGソロを盛り込んだ曲も悪くないですしね。

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"eye m god"SACRED SIN

現在も活動を続けるポルトガル産デス/スラッシュバンドの1995年リリース2ndアルバム。今回僕が買ったのは2015年の再発盤だが、わざわざ再発されるだけある。イントロに引き続き、かつてのMERCILESSを思わせる怒涛のデスラッシュが炸裂!!ウェットなリフやGソロを聴かせたり、BATHORYやMORBID ANGELを思わせる不穏なKeyを被せたり、パワーメタル風の曲も披露したりと、曲作りのアイデアもかなり豊富だ。世間一般ではデス扱いのようだし、実際MORBID ANGEL以降のセンスも少なからず感じ取れるのだが、個人的にはこういうのはスラッシュ枠で受け取りたいなぁ。DESTRUCTIONっぽいリフもあるし。いや、これはマジでカッコいい。

JUNTESS/EVIL BORN/DALKHU/CONCEIVED BY HATE/COMATOSE/MANIPULATED

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"Under the Red Moon"JUNTESS

90年前後にかけて、東京にて活動した昭和メタルコアバンド、JUNTESSの唯一のフルアルバムがこの度再発。以前はCDのみでのリリースだったが、今回の再発はLPのみ。おいおいおい…とも思うのだが、後に残すことを考えたらこれからはLPのほうがいいのかもね。CDは近年とにかく欠点が浮き彫りになってきてるので…。輪郭の明確な楽曲と、メタルプレイヤーとしても相当な技量のあるギター氏のソロプレイが非常に印象的なサウンドで、POISON ARTSやGASTUNKといった一連の昭和メタルコアと言われるバンドが好きであれば、これも文句なしに買い。ギターリフはギター氏が現在在籍しているHAZARD同様、硬質なコードの壁で埋めつくすタイプで、その辺はPOISON ARTSあたりとは大きく異なるか。

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"Throne of Insanity"EVIL REBORN

ベネズエラ産5人組デスメタルバンドのデビューアルバム。基本はアメリカ系の音だが、リズミックかつグルーヴィにぐるぐるする場面と、スラッシーにツタツタと突っ走る場面を交互に繰り返す。ブラストはないわけではないが出番は非常に少ない。正直心に強くひっかかるフレーズがそうあるわけでもないし、ぶっちゃけ地味なのだけど、それでも捨て置けないのは、ライブでは映えそうな気がするから。まあベネズエラのバンドですからライブ見る機会があるとは思えないんですけどw泥臭さは少ないので、デスメタルの中でもそういう方が好みの人にはいいかもね。

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"Descend...Into Nothingness"DALKHU

スロヴェニア産コンビ編成ブラックメタルバンドの2作目のアルバム。まず耳を惹くのが、デスメタルと解釈すべきか迷うほどに重厚な音像だ。このブ厚さは、ARES KINGDOMを彷彿とさせる。あと、なんとなくノルウェーHADESとかも思い出したね。そうした上で、もの悲しい旋律でもって、荒涼とした音世界が厳かに響き渡る。ファストビートやブラストビートの場面もなくはないのだが、決してそれらにただ頼ることなく、じっくり丁寧に紡がれていく。これぞ本物の芸術品だ。確かにバーっと爆発して、あー楽しかったで終わる明快な嗜好品も良いのだけど、たまにはこういうじっくり対峙出来るものにも目を向けないとね。こういうのが少なくないから、ブラックメタルって底知れない。これは末永く愛聴していく一枚になりそう。

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"Death & Beyond"CONCEIVED BY HATE

エルサルバドル産5人組バンドの2作目のフルアルバム。これが結構解釈に困る音をやってる。スウェディッシュ系デスメタルか?スラッシュメタルか?ギターの音作りや楽曲の大枠はスウェデスっぽいのだが、ギターのリフとドラムが結構スラッシュノリ。ということはDESULTORYみたいなやつか?うーん、あれともまた違う感じで…。ただ、やってる当人達のマインドとしては、多分スウェデス寄りなんじゃないかなあと、なんとなく推測してみたり。成分で表すなら、スウェデス6:スラッシュ4くらいか。ただ、スウェデスメイニアのお眼鏡にかなうものかどうかは知りませんよ。その要素のさじ加減はちょっとユニークなんだけど、完成度的にはまだまだかなぁ…と。モダンメタルめな音像へ切り替わる展開もあったりするので、単にバンドとしてブレがあるだけかも。こういうのはメタル馬鹿をどれだけ突き詰められるかが勝敗の分かれ目ですので。

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"The Ultimate Revenge"COMATOSE

フィリピン産デスメタルバンドのデビューアルバム。まず、懐かしいバンドのロングスリーブシャツが燦然と輝くメンバー写真に目が行く。ASPHYX!NOCTURNUS!BENEDICTION!音の方もそこから湧き上がる期待を裏切ることのないものを聴かせてくれる。ただ、それらのバンドに似てるというわけではなく、その時代を強烈に思い出させるという意味でなんだけど。あちらこちらで詰まりを起こしてるかのような唐突な曲展開を繰り返す、とっても流れが悪くもっさりとした音!ブルデス前夜のREPULSEレコードあたりでこういうのが多く生息していたような気がしますよ。しかもスタイルのみならず、あの当時のそうしたバンド群の禍々しさと怪しさをそのまま現在に蘇らせてるのが凄い。本当にこれ、最近のバンドなのか。メンバー実はアラフィフとじゃないのか。思うに、オールドスクールデスメタルをメンバー一同相当聴き込んでるのだろう。NWOBHM、80年代メタル、スラッシュメタルに続いて、こういうのもいよいよビンテージの時代となってきたのだ。そういう意味では現在最先端を行くバンドかもしれない…ホントかw

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"Ecstasy"MANIPULATION

ポーランド産5人組デスメタルバンドの3作目のフルアルバム。エフェクトとグルーヴ、リズミックなビートをふんだんに盛り込んだモダンめな音で、その辺は正直僕にとっての苦手科目なベクトル。しかし本作に関しては特段アクを感じることもなくかぶりつきで楽しんでしまった。それはファストやブラストビートの場面が多いというのもあるし、またそのスピード感をむやみに分断することなく、なだらかで気持ちの良い曲作りがなされているからだろう。なにより毎度のありきたりの表現になるが、すこぶるキャッチーだ。ぶっちゃけ、あまりマニアックな志向ではなく、ポピュラリティに目標を定めているバンドだと思う。VADERとかBEHEMOTHとか出してるお国柄だしねー。音質とか演奏面は全く申し分なし。総合的にかなりの高品質盤。

INHUMAN/GROTESQUE CEREMONIUM/DEMONIC OBEDIENCE/BESTIAL DEFORM/ACHERONTE/GLOOMY GRIM/THE SARCOPHAGUS/ALASTOR SANGUINARY ENBRYO

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"Conquerors of the New World"INHUMAN

コスタリカ産テクニカルデスメタルバンドの2作目。後期DEATHやアルバム前のCYNIC、初期ATHEISTの手数が多いところだけを抽出して、ブルータルめに再構築したかのような音を聴かせる。SFモチーフということで、NOCTURNUSとかもを思い出すところだが、確かにあの辺も彷彿とさせるムードは漂ってる。が、全樂器の手数はあれよりも倍くらいある(笑)。んーなんつか、技巧面ではそれなりに凄いと思うのだけど、芸術としてのレベルはまだまだだなーと思う。NOCTURNUSとかATHEISTみたいに、音楽として引き込まれるところがないというか…。ところで、ジャケットの絵は離れて見るとそれなりにカッコいいけど、近くで見ると初期プレステ並のCGでたまげるぞい。

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"Demonir Inquisition"GROTESQUE CEREMONIUM

トルコの一人デスメタルのデビューフルアルバム。これは中々凄いぞ。INCANTATIONのドス黒さにAUTOPSYのドゥーミーさをかけ合わせたような、とことん重々しく暴虐的な音を聞かせてくれる。アンサンブルはこの手の音として優秀といえるレベルでどっしりキマっており、本当にこれドラム打ち込みの一人メタルなのかと、にわかに信じがたい。楽曲の質もそこそこ良好で、頭からラストまでしっかり楽しく聴き通せる。聴き手をかなり選ぶタイプの音だとは思うんだけど、キッツいデスメタルが好きな人なら、買ってまず損はないんじゃないでしょうか。

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"Nocturnal Hymns to the Fallen"DEMONIC OBEDIENCE

イギリスの一人ブラック/デスメタルの2ndアルバム。これも一人メタルかよ!でもってこれも凄いぞ。ジャケットに違わぬ破滅的な漆黒世界を描き出す音像なのだけど、とにかく曲展開がめまぐるしいほど起伏豊かで、しかも巧み。全体としてはブラストも多用しかなりブルータルなのだけど、そんな中スラッシュ風に切り込んでみたり、メロディが飛び出してきたりが、かなり絶妙なタイミングでかまされる。一人メタルかつギターオリエンテッドで、この表現力の豊かさと楽曲の構築力、ただただ恐れ入るばかりだ。それにしても、ドラムの打ち込みも含めて、一人でここまで遜色のないものを作れる時代になってるんですねぇ。これなら、作りたいものの像さえしっかりしていれば、バンドやる必要はないんだろうね。かなりの秀作。おすすめです。

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"...Ad Leones"BESTIAL DEFORM

ロシア産4人組デスメタルバンドのこれが5作目。なんと1990年から活動しているようで、この手のバンドとしては大変長い歴史を誇っている。それだけ長い活動しているバンドだと、やはり自らの個性に対する意識が高い。ベースとなっているのは重々しいUS系デスメタルで、察するに、MORBID ANGELフォロワーから始まったバンドではないかな?という気がするのだが、デスメタルの典型とはまた違った形での「ヘン」さが、随所で見受けられる。キャッチーなのはこの手のバンドとしてある意味当たり前だが、なんというか、ほんのりとリズミックというか、ポップ…は言い過ぎか。ある意味プログレっぽいのかもしれない。そうした個性が魅力として完全昇華されているかといえば、うーん、今一歩!というところなのだが、独自のデスメタルに挑む姿勢は買える。

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"Ancient Furies"ACHERONTE

イタリア産4人組ブラックメタルバンドのデビューアルバム。オリエンタルなメロディのイントロが終わると一転、ブラスト全開のブルータルブラックメタルが炸裂する!基本MARDUKフォロワーだと思うが、ドラムがつんのめったノリなので、SARCOFAGOっぽさを感じたりもする。これはバンドが意図しているものなのか、それとも単にドラムの力量不足なだけなのかが気になる。特段個性はないにしても、ストレートでスカっと出来るブラックメタルを探してる人であれば、買って損はないのではなかろうか。

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"The Age of Aquarius"GLOOMY GRIM

フィンランド産5人組ブラックメタルバンドの、2016年リリースの6作目のアルバム。ブラックメタルマニアの間では結構有名なバンドだそうです。知らなかった。でもって経歴を調べたら、なんと長年あのフランスのHoly Recordsに在籍していたんですね!となればさぞかし個性的な暗黒エクストリームメタルを聴かせてくれるかと思いきや、基本路線はストレートなシンフォニックブラックメタル。但し味付けは辛目で、丁度EMPERORとCRADLE OF FILTHの間の子みたいな感じかしら。Keyは過剰に出張ることなく、ギターと共に重厚さに寄与している感じ。プログレ性とかアヴァンギャルド性は皆無なので、元Holy在籍という経歴に惹かれて聴くと肩透かしかもかも。ただ、後に聴き進めるほどに深淵に落ち込むような暗さが深まり、そういうところはHolyらしいのかもね。高品質なのは分かるけど、個人的にはイマイチピンと来てない。もう少し聴きこむ必要ありか…。

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"Beyond This World's Illusion"THE SARCOPHAGUS

トルコの3人組(+セッションドラマー)編成バンドの2作目のフルアルバム。ジャケット絵はブルデスっぽいですが、音はブラックメタルです。前作デビューアルバムはかのOsmoseからのリリースだったそうです。ブラストでかっ飛ばすMARDUKタイプのスタイルだけど、とにかくあちらこちらに90年代のブラックメタル隆盛期のバンドへの憧憬がにじみ出てて、聴いててちょっとニヤっと出来たりします。MAYHEMとかDISSECTIONっぽいフレーズが飛び出してきたりね。しかし、それ以上の煌めきが感じられないのが辛い。演奏面はさすがの達者っぷりだし(特にDESTRUCTION風の絡むリフをフルピッキングで叩き出すあたりとか)、曲も工夫して練ってはいるのだろうけど。前作はどうなんかねー。ぬーん。

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"For Satan and the Ruin of the Divine"ALASTOR SANGUINARY ENBRYO

アルバムタイトルもバンド名もやたら長くて打ち込むのが大変な、コスタリカブラックメタル5人組の3作目のフルアルバム。CRADLE OF FILTHとDARK FUNERALをかけ合わせたようなシンフォブラックで、かなり頑張って作っていると思う。"Nemesis Divina"の頃のSATYRICONなども彷彿とさせる1曲めの時点で強く耳を惹かれるが、それ以降も飽きずに楽しめる曲が続く。特に仰々しいラスト曲は圧巻!!パワーメタルっぽいツインリードのフレーズが何箇所かで切り込んでくるのも、聞き所の一つかな。特段個性があるわけではないし、録音はチープだし、決して垢抜けてもいないのだけど、辺境の地からの本場への憧れに突き動かされて作られたようなこういうアルバムは、本場の一流どころにはない、特有の熱い魅力があるものです。とはいえ、録音はあと一ランク上のレベルを望みたいけどね。Keyがスポイルされてるのがちょっともったいないので。自主制作の過去作も聴いてみたいな。