DISCHARGE

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"Grave New World"DISCHARGE

80年代初めに世界を震撼させたハードコアパンクも、歳を経るごとに進化、拡散がどんどん進み、変わらないバンドはどんどん苦境に追いやられていったように思う。ハードコアパンクの始祖であり帝王であるDISCHARGEも例外ではなく、2作目のフルアルバムにして早くも新境地を余儀なくされた。彼らが選んだ道は、なんとヘヴィメタルへの転向である。これまで血を吐くような怒号を轟かせていたヴォーカルは、オジー・オズボーンかキングダイアモンドのようなねちっこいハイトーンヴォーカルに変わり、楽曲のベクトルもBLACK SABBATHやオジーソロを思わせるものへとシフトした。急激な変化ではあるがしかし、その作りは本格的だ。何より、元来のDISCHARGEらしさと新たなメタル要素のバランスが絶妙。ヴォーカルはメロディレスながらしっかりと歌い、一方で元来のアジテーションと漆黒の世界観をどうにかして保とうという意思が感じ取れる。当時の世間は空前のヘヴィメタルブーム。本作はDISCHARGEが放つ第二の衝撃として、歴史に爪あとを残せるだけの可能性は併せ持ってたと思うのだが・・・結果は悲しいことに「総スカン」だったという。元来の支持者の信用を失うだけ失い、新たな支持者を得ることもかなわなかった。確かに当時のあらゆる潮流を振りかえってみれば、このメタル志向は実は微妙にズレてたことは確かではあるのだが、ではBLACK SABBATH再評価が始まる90年代以降ならばどうだっただろう。また本作の受け取られ方も大分違ってたのではないだろうか。にも関わらず今日までそうした再評価があまり行われず、ともすればギャグ扱いされ続けているのはとても残念だ。DISCHARGEは本作の失敗により、しばらくの間どん底の低迷期を過ごすこととなる・・・。

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"Massacre Divine"DISCHARGE

DISCHARGE史上最も評価が低いアルバムとされる3rdアルバム。1991年リリース。前作はあまりに過小評価と強く擁護したくなる僕でも、こればかりはさすがにカンベンである。前作の失敗を受けて、次にバンドが選んだ一手は・・・「今度はファンクや!!」そうバンドが言ったのかは知らないけど(笑)、何にせよ前作のメタル要素にさらに加え、レッチリ風のファンクビートが取り入れられてるのは間違いない。但し、レッチリのあの柔らかいビート比べるべくもない、まるで後期高齢者がバンド組んでるみたいなギッタンバッタンたどたどしい演奏で。「正視に耐えない」ならぬ、「正聴に耐えない」とはこのことです。普通の精神状態だと続けて2曲聴くのが限度。酒入れて無理やり全編聴き通した後の、決して酒だけでは味わえない脱力感は絶品。こうなるとハイトーンシャウトもただただ滑稽に響く。パンクだからこういうもん?いや違うだろ(笑)。DISCHARGEというバンドの評判は、こういう新作を出してしまったことで、一端地に落ちてしまった。

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"Shootin Up the World"DISCHARGE

もはやパンクスの間でも特段話題になることなく、ひっそりと出された感の強かった4thアルバム。1993年リリースというご時勢を反映してか、今回はPRONGっすね。ギターの和音フレーズとかベースのビキビキ感とかまさにそれで、当時のモダンな音への意識の強さが伺える。かといってPRONG超えてるわけでも、PRONGにないサムシングがあるわけでもないのだけど、今回は演奏面も含めてキッチリしっかり作ってあり、良いとまでは言えなくとも「悪くない」と言えるレベルにまでは立ち直れている。何より、実は前作でもそうだったんだが、このバンドの作るリフは本当カッコいいのよね。パンクであろうとメタルであろうと。ああ、その辺は常に他所のバンドにはないサムシングだったかもしれないね。だから本音としては、そうした元来のセンスを大事にしてもらった上で、ここでやった音に手ごたえを感じてもらって、その続きを聴かせて欲しかったのよね。それには、恐らく前作はやっちゃいけないアルバムだった。前作がなければ今作はまだツーアウトだったから、あと一度のチャンスはあったのでは。そう考えていくと、つくづく惜しいアルバムです。DISCHARGEはこの後長い沈黙期間に入り、2000年に原典回帰アルバムで復活することとなる。

RAGING FATE/THE OUTER LIMITS/GRIMGOTTS/VOLCANA/DETEST

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"Gods of Terror"RAGING FATE

スウェーデンのパワー/スピードメタルトリオのデビュー作。初期GRAVE DIGGERやRUNNING WILD,比較的近年のバンドだとSTORMWARRIORを彷彿とさせるジャーマンパワーメタルスタイル。低めのトーンで淡々と単調な歌メロを歌うヴォーカルとか、かなり初期RUNNING WILDっぽいです。しかしこのヴォーカルで賛否両論分かれるでしょうなあ。個人的にははっきりと「弱い」と感じますんで。演奏面や楽曲面は悪くないんで、そういうスタイルのマニアは聴く価値はあるだろうけど、STORMWARRIORとかより先に聴く意義までは感じないバンド、アルバムです。

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"Apocalypto"THE OUTER LIMITS

ブルガリア産スラッシュ/パワーメタルバンドの2作目。前作は正直あまりいい印象がないのだが、今回はそれに比べたら恐らく大分よくなってるんじゃないかな?HEATHENやFORBIDDENを髣髴とさせるスタイルはこれまでのままに、大分曲中に起伏とかフックとかはついてきたよう思う。また、そういったものを力強く具現化出来る演奏力の高さも見逃せない。MOSH-PIT JUSTICEと兼任のラス・アンダーソン直系のハイトーンヴォーカルも相変わらずキレッキレで素晴らしい。あとは、もっとキャッチーさが増してくれればなぁ。その辺がかなえば、あと一ランク上のステージに行けるバンドだと思う。

(フルアルバム動画を貼るのは問題あるかなと思いつつ、これしかなくて・・・)

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"Lion of the Sea"GRIMGOTTS

UK産メロスピバンドのデビューフルアルバム。これまでのシングルで既に知名度は高いだけに、ファンにとっては待望のフルアルバムであろう。これ全編、ファンタジックでメルヘンなメロディに彩られたザ・メロスピサウンド。そつなくいい曲が揃っており、単純にこの手の音の秀作として素直に楽しめる。個人的に気になるのはヴォーカル。シングルの頃よりは良くなってるとは思うのだが、それでも起伏のあるメロディを歌いきれてない箇所はまだまだそこらかしこにあり、次作以降での改善が待たれる。ただ、そうしたところでイタリアのあのHEIMDALLとかを彷彿とさせたりもするので、味っちゃー味なのかな?

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"Goddess of Flame"VOLCANA

アメリカ産トリオのデビューアルバム。ジャンルとしては一応ドゥーム系になるのだろうが・・・一聴してまず耳につくのは、スラッシーなギターの音だ。んんん?これはドゥームバンドではなく、スラッシュ/パワーメタル系?しかしリズムは間違いなくドゥームの類。しかしギターは埃臭さ、泥臭さゼロのクリアーでエッジの立った音作り。いったいどうなってるんだと調べたところ・・・VINDICATORとかSEVEN WITCHESとかのメンバーがいるバンドなのね。なるほどそれは納得。個人的にドゥーム系はスルーすることに決めているジャンルなのだが、こればかりは耳を引きつけられずにいられない。いやこれはいいですよ。凄くとっつきもいいし。スラッシュ/パワーメタル脳でも余裕で楽しめる。筋金入りのドゥーマーの目にはどう映るか分からないけどね。

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"The End of All Ends"DETEST

80年代後半~90年代前半にかけて活動したスウェーデンヴァイキングバンドの、約30年越しのオリジナルアルバム作品。既にバンドは活動を終了しており、本作は昔のマテリアルを元に作られ たらしい・・・が、録音は元メンバー再集結して今回やったのかな?少し昔に出たコンピレーション盤も気に入ってよく聴いていたけど、今回のこのアルバムも当然素晴らしい。ヴァイキングメタル期のBATHORYとQUEENSRYCHEと掛け合わせたような、非常にユニークなへヴィメタルアルバムだ。重苦しく荘厳としたバッキングの上を、力強いハイトーンヴォーカルが高らかなメロディをなだらかに乗せていく。スロー曲が大半で速い曲はほぼないが(貼った曲は速いが)、それはノリに任せることなく隅々までドラマティシズムを行き渡らせようというコンセプトの表明でもあろう。ENSLAVED以降のブラックメタルスタイルとは全く無関係の場所で作られた、唯一無比のヴァイキングメタルでもあるのだが、それゆえに90年代初頭でその活動を終え、これまで歴史に埋もれてたんだろうなぁとも思う。90年代は本当、オーセンティックなへヴィメタルバンドが出てきにくい時期でしたからね。荘厳なへヴィメタルが聴きたかったら買いの一作。これも今年のベスト候補ですなぁ。

OLD MAN'S CHILD

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"Born of the Flickering"OLD MAN'S CHILD

DIMMU BORGIRやDødheimsgardでの活躍でも知られる才人Galdar率いるOLD MAN'S CHILDのデビュー作。リリース年の1996年にブラックメタル界で猛威を振るいまくっていたEMPERORやDISSECTION、SATYRICONなどの先達の美味しいところを片っ端からちょっぱってきて鍋にぶっこんだ上に、BLIND GUARDIAN系の切り込みギターで加味してぐつぐつ煮込むと、はい!とりあえずカッコいいだけは最高にカッコいい爆走メロディックブラックメタルの出来上がりでございます。こう書くとオリジナリティなど微塵もないかのように見えるだろうけど、アレンジにしても演奏力にしてもメタルとしての地力がこれだけしっかりしているバンドは、当時のブラックメタル界の中では他にいなかったように思う。そこはこのバンド唯一無比の強みだったかな。なんでも前身はMETALLICAやSLAYERのカバーバンドだったそうで、なるほどなんか納得。次作からは暴走ビートが鳴りを潜めるので、EMPEROR直系のファストブラックが好きな人ならこのアルバムからが良いだろう。

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"The Pagan Prosperity"OLD MAN'S CHILD

前作の爆走2ビートをほぼ捨て去り、いきなりおとなしくなった2作目。それじゃつまんなくなったのか?いやいやとんでもない。スタイルを思いっきり正統派HM/パワーメタルに寄せた上で、スキなく作り上げられた秀作だと思う。騒々しさがなくなっただけに、最初はスカスカ感が否めないが、一度聞き込めば分かる、一つ一つ丁寧に練り上げられた美旋律。シンセの装飾が今となってはチープめかなという気もしないでもないが、このくらいあっさり目なのもいいかも。ブラック系のヴォーカルにさえ免疫があれば、NWOBHMとかジャーマンパワーメタルが好きな人にもいいかもね。正直ここまで来るとブラックメタルなのかは怪しく、当時の僕はまだまだいきり立つ若者だっただけに、こんなんブラックメタルじゃないやいとガッカリしたものだが、今聞くととてもいいデスね。いや本当に・・・。

ALTAR/DAEMONIAN

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"And God Created Satan to Blame for His Mistakes"ALTAR(Holland)

オランダのALTARって昔(90年代前半期)からお店やらファンジンやらで度々名前見かけてはきたものの、ロゴがSARCOFAGOと混同しやすいとか色々あって、どうも手が出にくかった。今回もたまたまアウトレットで1000円だったからこのCD買ってきたわけなんだが・・・再生ボタン押して、即ぶっ飛んだ!同郷のPESTILENCEにMORBID ANGELとDEICIDEの美味しいところをぶっこんだかのような最強サウンドじゃないか!本作は1stデモのCD化なのだが、このデモ当時もし入手してたら、完全にハマってただろうなぁこれは・・・。ボーナストラックとしてライブ音源も収録されているが、これがまた圧倒的な演奏力で凄い。リアルタイムで聴いてこなかったことをただただ悔やむばかりだ。とりあえず今からでもアルバムのほうも是非聴きたいね。

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"Endless Corridor"DAEMONIAN

Invasion of SolitudeレコードのLord Nothingness氏のプロジェクトのうちの一つ、DAEMONIANのデビューアルバム。ブックレットの最終頁の"Hail"欄にはビッシリとNo Fashion系メロデス/メロブラバンドの名前で埋め尽くされ、その頭上にはNo FashionTシャツで身を固めたLord Nothingness氏の雄姿。これだけでもう、氏のNo Fashionへの並ならぬ愛がヒシヒシと伝わってくるというものだが、本編もその期待を裏切らない内容となっている。オープニングがやや空回りげというか煮え切らない感じなのが残念だが、そこから先は、ギターのメロメロのトレモロフレーズで全編走り通す!ツインギターのハモリには並ならぬこだわりを感じるし、ここぞというところでのフックの付け方も中々ニクい。一方、かなり荒削りげではあり、正直誰でも彼でも薦められるアルバムではないのだが、90年代の原初的なメロデスメロブラがたまらなく好きであるくらいならば、本作もきっと聴く価値はあるだろう。個々のメロディの質より、全体通してのメタルとしてのカッコよさを求める人向けかな。ラスト曲はブリザードリフで突っ走る本気のブラックメタルナンバー。こういうのもキッチリ出来るんですね。やるなぁ。

SLANDER/NECROPHILE/KATAKLYSM

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"Resolution Defiance"SLANDER

90年結成の「遅れてきたNWOBHM」、SLANDERの2ndアルバムが、前作から実に26年ぶりのリリースとなった。前作の畳み掛けるようなノリのへヴィメタルにやられた人も多かろうが、今作はややメロディアスになってる印象だ。自分の知ってるNWOBHMバンドで例えると、丁度WILDFIREみたいな感じか。一方で前作のソリッド感も健在なので、その辺の心配も不要である。前作よりも実直にスケールアップした印象で、前作ハマりこんだ人は今作もしばらく手放せなくなること必至。このカッコよさは四の五の理屈で語るのは難しい。NWOBHMに疎いからといって敬遠する必要もないと思う。僕だってそうですから。へヴィメタルという音楽が好きならば、一聴の価値は間違いなくあると思うなぁ。今年のベストアルバム候補が早くも登場してしまった。

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"Awaking Those Oppressed"NECROPHILE

日本のデスメタルバンドとして初めて海外ツアー(アメリカ)を行ったNECROPHILEは、間違いなく日本のデスメタルの歴史を紐解くにあたって最重要バンドの一つである。しかしこれまでリリースされてきた音源はデモ、EP、スプリット参加のみで、今回実に約30年越しのアルバムデビューとなる。各メンバーはこのバンド以外にもMULTIPLEX、HELLCHILD、TRANSGRESSOR等層々たる日本のデスメタルの名バンドで実績を積んできた猛者の集まりであるが、それでもあまりにアルバムデビューが遅すぎた感は正直あった。少し前のコンピレーション盤を聴いて、ライブも幾度か拝見させてもらってきた限りでも、これはアルバム出すなら90年代初頭に出すべきだったんじゃないかと・・・。しかし実際聴いてみて、そのような浅はかな疑念はいっぺんで吹き飛んだ。オールドスクールの強さとプライドを現代に叩きつける強力作だ。確かにサウンドスタイルはDEATHやMORBID ANGELなどの流れにある、デスメタルの歴史の中では黎明期に位置するものだし、このバンドはそうしたルーツよりもさらにシンプルな音と身上としている。現在の複雑怪奇なブルータルデスメタルとは対極に位置するといってもいい。しかしその分一音一音が極めて力強く、大熊氏の噛み付くような咆哮は本気本物の厳つさがみなぎっている。そうしてアルバム全体に漂う殺気は、現在の若いバンドはきっと出せないものだ。これこそが、90年代の日本のデスメタルである。あの時代の音と情景が、現在の洗練された録音技術によってここに見事に蘇ったのだ。そういう点でも、本作の意義はとても大きいものがある。正直中々入手しづらいアルバムではあるのだが、オールドスクールに向き合う気概のある人ならば、絶対に聴いたほうがいい。今年のベストアルバム候補その2(リリースは完全に去年枠だけど、まあいいや)。

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"Sorcery"KATAKLYSM

カナディアンデスメタルの重鎮、KATAKLYSMの1995年リリースのデビューアルバム。このアルバムはとにかく冒頭のタイトル曲"Sorcery"に尽きる気がする。バンド名どおり大洪水、というか土石流と表現するのが相応しい怒涛のバッキングに、前後不覚でのた打ち回るが如きキチガイとしか言いようのないヴォーカル。このインパクトは相当なものなのでデスメタルが好きならば一度は聴いておきたいところだ。ギターのゴリゴリの音作りも本当つおい。但しこのブルータリティはアルバム通して貫徹されているわけでもなく、ウェット感を含んだ曲も多数見受けられる。後年このバンドはメロディックデスに移行するわけだが、デビュー時点でもうその片鱗は現れていたということだ。そういえばこのバンドってデビュー時結構賛否両論だったような・・・それで僕はアルバムの購入をためらってたから。本作は現在、EP"The Mystical Gate of Reincarnation"と2ndアルバム"Temple of Knowledge"がセットになったものが出回っているので、そちらを買うのがお得。

 

本年度ベストアルバム

今年恐らくもうCD買わないだろうし、年の瀬の慌しさの中楽しむ余裕もないので、もう決めてしまおう。こんな感じですかねぇ~

 

・新作

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1."Rouge Noir"ZEMETH
2."Through Aching Aeons"DESULTORY
3."Satellite YoungSATELLITE YOUNG
4."Ace of Space"WOLF AND RAVEN
5."The Cult of Flesh"MORBID ART

 

・再発

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1."Malleus Maleficarum"PESTILENCE
2."Death or Glory"RUNNING WILD
3."Retribution"MALEVOLENT CREATION
4.”Blood & Valour”BESTIAL WARLUST
5."Under the Red Moon"JUNTESS

新作については、もうZEMETHがダントツになるであろうことは、発売当初から判っていた。これ実のところ客観的評価によるものではなく思いいれを多分に含んでいるのだけど、なんというかまさかこんな形で、自分のルーツとしてのゲーム音楽と向き合うことになるとは思わなかったんだよね。ファルコム系他ゲーム音楽からも多分に影響を受けたメロディックデスメタル・・・本当衝撃的だった。あと、順位は3位にしてしまったけど、サテライトヤングも非常に印象深かった。彼女らも過去の音楽を現在進行形のものとして再構築する手法。そこに、ノスタルジーではない過去の向き合い方について大いに考えさせられた。

それと、今年は再発ものもとても抱負な年でした。なんか、再発して欲しい奴結局全部かなっちゃったんだよね。待望という意味ではMALEVOLENT CREATION初期3作の突然の再発が本当事件だったんだけど、それ以上にこの再発で初めて聴いたPESTILENCEの1stがカッコよすぎて。願わくばMONSTROSITYも、こんな感じでちゃんとしたレーベルからちゃんとした形で再発になってほしいですね。あと、これまた突然の再発だったJUNTESSも嬉しかったは嬉しかったんだけど、出来ればCDで再発んなって欲しかったね。元がCD作品なんだし。

実のところ、今年は「買ったものの聴けてない」奴が結構ある。一人暮らし始めて1年半ちょい。実家住まいのときみたいにスピーカーで好き勝手に音楽聴ける環境じゃなくなったしね。Stormspellものが全然聴けてないんで、ここに全然ランクインしてないんですよね・・・まあ、その上でのランキングということで。それでも新作、再発それぞれの1位は揺るがなかっただろうけどね。

来年以降ですが、まあメタル離れしようとは思ってるんですが、こんなこと毎年行っててそのとおりになったためしないからねぇ。まーどうなることやら。あ、来年にはWILLARD再発があるんだよね。これはまさかかなうとは思ってなかったので、本当楽しみです。

 

PESTILENCE/WOLF AND RAVEN/万引チョコレイト/HELLKRUSHER

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"Malleus Maleficarum"PESTILENCE

ダッチデスメタル家元、PESTILENCEの記念すべき1988年のデビューアルバムが、しばらくの廃盤の後同郷のHammerheart Recordsからようやく再発された。よく言われていることだが初期PESTILENCEはスラッシュメタル色が非常に強く、個人的には2作目までは純スラッシュメタルとして受け取っている。DEATHやPOSSESSEDなどの初期デスへの憧憬は表面的に感じつつも、それ以上にDESTRUCTIONやKREATORなどのジャーマンスラッシュメタルからの滋養をたっぷり吸収し、そのカッコよさを完全に自らのものにしたセンスが素晴らしい。フレージングには後年のプログレッシブ路線の片鱗が既に現れていたりも。凡百のユーロスラッシュフォロワーではたどり着けない次元に、このバンドはデビュー時から既に立っていた。とにかく初期デス/スラッシュとしては凄まじい完成度の一枚であるんだが、にも関わらず、これだけのアルバムを作った当人はあまり気に入ってないとかマジか。とにかく、獰猛だけどキャッチーなデス/スラッシュメタルに惹かれる人は、絶対に買っておくべきだ。それも早急に。このアルバムってどうも再発が10年にいっぺんペースらしいので、買い損ねてまた10年待つハメになっても知りませんよ。なお、今回の再発盤は2枚組で、2枚目にはなんとデビュー前のデモテープ2作とコンピレーション参加曲"Teutonic Invasion 2"が収録。

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"Ace of Space"WOLF AND RAVEN

昨年、正統派メタルレーベルStormspell傘下のKaverns Kafkaから衝撃のデビューを果たしたSynthwaveユニットのW.A.Rが、早くも2作目のフルアルバムをリリースした。今作からStormspellから離れて自主レーベルでのリリースに移ったようだが、この作品こそStormspellユーザーは聴くべきかな。80年代要素満載のエレポップはこれまで同様ながら、前作よりもメロディの輪郭が明確で、かつギターがバンバン来る曲が多いように見えるので、これはHM/HR感性でも結構イケるんじゃないかと。気のせいかな?ライナーにも書いてあるとおり、メロディラインはクラシックビデオゲームからの影響をも感じさせ、少し前にはアウトランのトリビュート音源もリリースしているユニットなので、ゲー音クラスタも興味持って損はないと思うんだが、ここで少し愚痴っちゃうけど、日本のゲー音好きって本当Synthwave全般をガン無視状態なのはなんで?レゲー音楽を始めとする80年代音楽を、現在進行系の新鮮なものとして目を向けているムーブメントなんだよ!ゲームから音楽に興味を持出した自分などは、ここに理想郷を見出したほどなんだけど。そういやそもそも日本人でSynthwaveカルチャーにいる人自体、それこそサテライトヤング以外見かけないな…ぐぬぬぬ。まあ何にせよ、このアルバムはとても良いです!店頭では中々売ってないと思うので、とりあえず上のYOU TUBEがフルアルバムなんで聴いてみてください。公式なんで違法ではないです。

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"返済"万引チョコレイト

宇都宮の伝説的ジャパニーズハードコアバンドの待望の新作にして、「借金返済」シリーズの「借金」に続く2年ぶりの新作アルバムとなる。前作からメンバーが変わっており、現在はなんとツインギター編成である。前作はメタリックでありつつもハードコアというより純パンクなゆるさが微笑ましい出音だったのが、今回はメンバーチェンジの影響か音が引き締まっているように感じる。元々「METALLICAみたいなギターが乗るハードコアパンク」が身上のバンドだと思うので、メタリックさを押し出すのであればやっぱある程度出音は引き締まってたほうがカッコいい。決して直情的にならず、韻を踏まえた上でユーモアを盛り込んだ歌詞も、このバンドの持ち味の一つだろう。印象的な曲も揃っておりかなり良いアルバムにも関わらず、「借金」同様今回も無料配布。さすがにこれは金とったほうがいいと思うけどね。言わば希少な昭和メタルコアなんで、そういうファンは喜んでお金出すでしょう。まあ何にせよこれだけの本格的なアルバムがタダで聴けるんで、興味の沸いた人はさっさとゲットしにいきましょう。入手方法はFacebookの万引チョコレイトアカウント参照。

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"Wasteland"HELLKRUSHER

HELLBASTARDのオリジナルメンバーであるIan Scott(Bass)が、HELLBASTARD脱退後に結成したクラストコアバンドのデビュー作だそうです。って、昔某ファンジンが「HELLBASTARDの変名バンド」とかぶっこいてたんだけど、調べたら違うじゃねぇか嘘つくんじゃねぇ~。HELLBASTARDは、一昔前投げ売りCDの代名詞でもあった"Natural Order"を始め、強烈にタルいイメージしかないのだけど、こちらは普通にDISCHARGEからの流れのメタルクラストで大変カッコいいです。帯叩きにもあるとおりメタメタしい速弾きギターイントロで幕をあけて、以降黒光りを放ちながらズドズドと突っ走っていきます。門外漢のジャンルなんで、気の効いたこと全然書けないんですけど。